1043話 ベイカー街の亡霊 ページ44
『で、結局その血まみれって？』
「赤ワインだよ」
『赤ワイン…？』
「貨物室に大量の赤ワインがあって、その樽を斧で壊してワインの中に潜り、列車が駅に衝突する衝撃を和らげたんだ」
『…なるほどね。赤ワインで血まみれか。よく思いついたな』
やっぱり彼は、この世界のホームズを名乗るにふさわしいな。
「コナンくんなら、きっとやってくれるって信じてたよ」
そんな彼のもとに、蘭もやってきた。
「蘭姉ちゃん、あいつと一緒に飛び降りるなんて無茶しすぎだよ」
「だって、新一の好きなホームズの言葉を思い出しちゃったんだもん」
「え？それってホームズとモリアーティー教授が初めて出会った時のこと？」
2人が初めて会った時の言葉は確か、【君を確実に破滅させることが出来るならば、公共の利益のために僕は喜んで死を受け入れよう】。
この言葉は、よく覚えている。
ゼロと通ずるものを感じていたから。
――にしても、また墓穴掘ってんぞ、ポンコツ探偵。
「あら、コナンくんどうして知ってるの？」
案の定、蘭は不思議そうにコナンを見やる。
「あ、いや、僕も新一兄ちゃんから…」
「な〜んだ。でも、しつこく聞かされたおかげで、今回は助かっちゃったね」
しつこくは余計だ、と言わんばかりの表情をコナンがしたとき、毛利さんが勢いよく向かってきた。
「ら〜〜ん！」
やはり、娘が相当心配だったようだ。
そして、もう一人の親も。
「お前にしては、時間がかかったな」
「ああ。結構楽しめたよ」
優作さんとコナンの会話はそれだけ。
でも、心が通じ合っているのがよく分かる。
いい親子だ。
2人から目を逸らし、そっと首元を確かめた。
指先に触れる金属の感触にホッと息を吐いた。
ちゃんと、ある。
俺と零さんの繋がりが。
安心した時、会場にコンピューターのような不思議な音が響く。
『この音…』
「ノアズ・アークが自分の命を絶とうとしているんだ」
――さよなら、ヒロキくん。
どうか安らかに…。
・
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096 - はしもんさん» 蓮役のオリジナル新キャラが今回の章は鍵を握ってくるので、どうぞお楽しみに！ (2020年7月21日 21時) (
レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
はしもん(プロフ) - 1047、1048話更新お疲れ様です！ 新キャラの蓮さん…一体どんな方が演じるのでしょうか…、凄く楽しみです((o(｡>ω<｡)o)) (2020年7月20日 19時) (レス) id: 3a59eb0a02 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» マです！（笑）シロツメクサ2編もどうぞお楽しみに！ (2020年7月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ハルニサ(^∀^)さん» 復活です！楽しんでいってくださいね！ (2020年7月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はしもんさん» ありがとうございます！オリジナルも楽しんでください！ (2020年7月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2020年6月20日 13時
