1003話 ベイカー街の亡霊 ページ4
床の上には血の付いたティッシュが捨てられていた。
おそらく凶器を拭ったのだろう。
『…彼は…コクーンの開発責任者の…？』
「ああ。心臓をひと突きだ。凶器は持ち去っている」
その凶器に付着した血を拭っているということは、よほど大切な凶器なのか、残しておくと持ち主が分かってしまうものだったのか…。
大人たちの目を盗むようにして部屋の中を歩き回るコナンを目で追う。
「それにしても、開発責任者がなぜここのような地下室で？」
白鳥警部の質問にスタッフが答える。
「主任は人の出入りが頻繁な場所は集中できないからと、1人ここへ…」
遺体に近づき、そのそばにあったコンピューターのキーボードを覗き込んだコナンが何かに気付いたようだ。
「あの、実は不可解なことがひとつありまして…。ハードディスクのデータがすべて破壊されているんです…」
「データ？」
「ライバル会社の破壊工作？」
「遅いんじゃない？だってコクーンはもう完成しちゃってるもの」
毛利さんの推理をコナンが否定する。
「こいついつの間に…！」
コナンの存在に気付き、追い出そうと毛利さんが追いかける。
『まぁまぁ毛利さん、落ち着いて。それよりコナンくん、さっき何かに気付いたみたいだけど』
「うん。机のキーボード。ダイイングメッセージじゃない？」
コナンのその言葉に、大人たちは机の前に詰め寄る。
「キーに血が…！死の間際に押したようです」
「“R”と“T”と“J”…？」
RTJ？
…それともTJR…、いや、JTRか…？
――…ん？
JTR…？
阿笠博士の言葉を思い出す。
【ゲームは100年前、19世紀のロンドンが舞台じゃ】
100年前のロンドンといえば――…。
コナンも思い当たったようで、顔を見合わせて頷き合う。
この殺人を解き明かす鍵はおそらく、100年前のロンドンにある。
つまりそれは――…ゲームの中…！
・
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096 - はしもんさん» 蓮役のオリジナル新キャラが今回の章は鍵を握ってくるので、どうぞお楽しみに！ (2020年7月21日 21時) (
レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
はしもん(プロフ) - 1047、1048話更新お疲れ様です！ 新キャラの蓮さん…一体どんな方が演じるのでしょうか…、凄く楽しみです((o(｡>ω<｡)o)) (2020年7月20日 19時) (レス) id: 3a59eb0a02 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» マです！（笑）シロツメクサ2編もどうぞお楽しみに！ (2020年7月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ハルニサ(^∀^)さん» 復活です！楽しんでいってくださいね！ (2020年7月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はしもんさん» ありがとうございます！オリジナルも楽しんでください！ (2020年7月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2020年6月20日 13時
