58話 漆黒の特急 ページ9
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10分ほどそわそわしていた3人を連れて、コナンと灰原は７号車のB室に向かった。
「君はよかったのかね？」
阿笠博士がお茶を差し出しながら言う。
それを受け取って、俺は笑みを浮かべた。
『ええ。俺がいたら、余計な事言って、子供達の楽しみを奪っちゃいそうですし』
「はは、随分張り切っておったからのぉ」
お茶を飲んで一息ついた。
この話もきっと、原作に沿っている。
知らないけれど、あまり俺は動かない方がいいだろう。
『そういえば、博士から頂いたスマホ、すごく使いやすいです。他にどんな発明をしているんですか？』
「それはよかった。他には…そうじゃのぉ、無線機を搭載したバッジとか、変声機とか…頼まれたらいろいろ試してみるって感じかのぉ」
コナンが持つ博士の発明品はどれも便利なものばかりだ。
世に出せば絶対何かしらの賞は取れるほどの。
「君の話は子供達から聞いてるよ。何か欲しいものがあれば、作ってやろう」
『ありがとうございます。何かあればお願いしますね』
「っと、ちょっとトイレに行って来るわい」
よいしょ、と博士は立ち上がる。
扉を開けた丁度そのとき、子供達が戻ってきて鉢合わせた。
「おお、どうじゃった？推理クイズの方は」
そう聞く博士を子供達はきょとんとした目で見つめる。
「博士…、その部屋って6号車の俺達の部屋か？」
「え？ああ、ほれ、君らがさっきまで食べてた菓子もそのままじゃ」
部屋の中を見つめる子供達。
コナンは眉を顰めている。
『何かあったの？』
「僕達、8号車から一つ移動しただけなのに…」
光彦の言葉に首を傾げる。
8号車から一つ移動したなら、ここは本来7号車。
でも、現にここは6号車だ。
コナンは真剣な顔で悩んだ後、来た道を引き返して走り出した。
子供達もその後に続く。
『ちょ、みんな…!?』
「…どうしたんじゃろう…？」
『さぁ…？』
博士はトイレに向かい、部屋には俺だけになった。
大丈夫だろうか…。
コナンがいるから、大丈夫だとは思うけど…。
さっきから妙な気配がする。
殺気立っているような…。
だが、殺人を止めることは、この物語を大きく変えることになる。
黙って見過ごすしか、俺にはできない。
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鹿野ユズナ(プロフ) - いえ、お力になれたようでよかったです！ (2019年4月25日 11時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 鹿野ユズナさん» コメントありがとうございます！恥ずかしながら、ずっと勘違いしておりました…。次回から気をつけます！ご指摘本当にありがとうございました！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - こめかみ、漢字変換が全てお米の神様になってます………… (2019年4月21日 5時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 大福さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます！これからも読みやすく楽しい小説を目指して頑張るので、よろしくお願いします！ (2019年3月13日 20時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
大福 - 楽しく、読みやすいです。続きが気になります！次の更新楽しみに待ってます。 (2019年3月12日 16時) (レス) id: 2b112b86de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年2月11日 21時
