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73話 密室にいるコナン ページ24

「でも、安室さん、大丈夫なんですか?体調を崩されたって聞きましたけど」

「ちょっと夏風邪を引いただけですよ。週明けにはポアロのバイトにも復帰しますし」
 

その安室さんの言葉で、コナンは顔色を変える。
 
予想外のことばかりなのだろう。



「しかし、ギャラリー多いですね」
 
周囲を見渡せば、フェンスの向こうはすごい人だ。
主に女性。中にはカメラを向けている人も。


「どっかのプロテニスプレーヤー達が来たと勘違いしてんだよ」

「では、サーブから始めましょうか」
 

コーチは本格的に行うらしい。園子も嬉しそうだ。


「ボール危ないから、下がっててね」
 

蘭がコナンにそう言うが、コナンは安室さんを見つめたままだ。


「いや、危ないのはボールじゃなくて…」
 

コナンがそう言っている背後から、何かが飛んで来るのが目に入った。



「『危ない!』」



俺と安室さんが同時に叫ぶが、それは遅く、飛んで来たラケットはコナンの頭に直撃した。


『コナンくん!』
 
頭を押さえて倒れこむコナンに駆け寄る。
蘭と安室さんも駆け寄ってきた。



「下がって蘭さん!コナンくん!しっかり!」

 
コナンは何かを言いたそうに安室さんを見るが、すぐに意識を失った。



『…こめかみから出血してる。水と綺麗なタオル持ってきて』

「はい!」

指示を出すとすぐに園子が動いてくれた。


とりあえず、すぐ止血しないと。



「軽い脳震盪でしょうから、大丈夫です。すぐ運びましょう」
 
パニックになっている蘭を落ち着かせるように、安室さんは宥める。


「黒瀬さん、なるべく頭は揺らさないように…」

『分かってます』
 

ゆっくりと彼の身体を仰向けに寝かせ、園子が持ってきたタオルに水を含ませる。



「毛利先生、医者を呼んでもらえますか?」

「お、おう」

 
安室さんの指示で応急処置を済ませる。



「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」
 

女性二人が慌てた様子で駆け寄ってきた。
どうやら、彼女たちのラケットがコナンに直撃したらしい。
 



そのうちの一人の言葉で、園子の別荘よりも近い彼女たちの別荘にコナンを運び込むことになった。



74話 密室にいるコナン→←72話 密室にいるコナン



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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鹿野ユズナ(プロフ) - いえ、お力になれたようでよかったです! (2019年4月25日 11時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 鹿野ユズナさん» コメントありがとうございます!恥ずかしながら、ずっと勘違いしておりました…。次回から気をつけます!ご指摘本当にありがとうございました! (2019年4月21日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - こめかみ、漢字変換が全てお米の神様になってます………… (2019年4月21日 5時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 大福さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!これからも読みやすく楽しい小説を目指して頑張るので、よろしくお願いします! (2019年3月13日 20時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
大福 - 楽しく、読みやすいです。続きが気になります!次の更新楽しみに待ってます。 (2019年3月12日 16時) (レス) id: 2b112b86de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2019年2月11日 21時

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