【名探偵コナン】異世界の訪問者2《男主》

63話 漆黒の特急 ページ14

コナンたちが車掌からいろいろ話を聞いていると、ブーッブーッとバイブの音が響く。
どうやらコナンの携帯らしい。
　

画面を見て険しい顔をしたコナンの背後に世良が立つ。
　

それに気付いてコナンは慌てて携帯を背に隠した。
見られたらまずい物なんだろう。
　
すると、俺のスマホもメールを受信した。
　
俺のアドレスを知っているのは目の前にいるコナン、そして安室さんと赤井さん。
　
メールは知らないアドレスだった。



【“協力を要請します。今すぐ7号車B室に来てください”】
　

チラリとコナンを見ると、彼は俺を見て一つ頷いた。
　
おそらく、コナンのメールにも書かれていたんだろう。

俺が近くにいるようなら、こっちに貸して欲しいと。
　
このメールの主はおそらく赤井さん。いや、沖矢さん。
赤井さんに教えたアドレスから、沖矢昴の携帯を使って連絡してきたのだろう。
　
おそらく、組織がらみのことで呼び出されている。
どこまでできるかはわからないが、今はやってみるしかない。



『俺、子供達が心配なのでちょっと様子見てきます』

「え、急に来て急に戻るの？」
　

世良に疑いの目を向けられた。



『俺じゃ、何も分からないので。じゃあ、あとはよろしくお願いしますね』
　


小走りでその場を離れ、指定された部屋へ急いだ。



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