61話 漆黒の特急 ページ12
「それより、車内で事故があったそうですけど…。何か聞いてます?」
真剣な表情で蘭に尋ねる安室さん。
その事故っていうのに、黒ずくめの組織は関わってはいないのか…?
「それが、殺人事件みたいで、今世良さんとコナンくんが現場に残ってるんですけど」
蘭が説明しているとき、目の前の扉が僅かに開いた。
そこからこちらの様子を窺っているのは、赤井さん…もとい、沖矢さんだった。
彼も来ていたのか。
それと、部屋にもう一人誰かいるようだ。
その目は安室さんを見ていたが、俺が見ていることに気付くと、人差し指を口に当てて、黙っていろと合図され、扉は閉まった。
「ほぉ…、それなら毛利先生にお任せした方がよさそうかな…?」
やはり今日はあくまで彼は、私立探偵をするつもりはないらしい。
『俺はコナンくんに合流します。彼はどこに?』
「えっと、多分聞き込みをしてると思うんだけど…事件があったのは8号車だから、そこにいると思います」
『わかりました。じゃあ…』
「待ってください、黒瀬さん」
向かおうとしたら、安室さんに腕を掴まれた。
「車両内には殺人犯がいるんです。アナウンスにもあったように、貴方も部屋で待機していた方がいいですよ」
『いえ、大丈夫です。安室さんの助手として、俺が毛利先生のお手伝いをするので、貴方はお仕事に集中してください』
やんわりとその手をどけて、俺は8号車に向かう。
組織のことに関わるのは、話を大きく左右してしまう。
ここは流れに身を任せるしかない。
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鹿野ユズナ(プロフ) - いえ、お力になれたようでよかったです! (2019年4月25日 11時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 鹿野ユズナさん» コメントありがとうございます!恥ずかしながら、ずっと勘違いしておりました…。次回から気をつけます!ご指摘本当にありがとうございました! (2019年4月21日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - こめかみ、漢字変換が全てお米の神様になってます………… (2019年4月21日 5時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 大福さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!これからも読みやすく楽しい小説を目指して頑張るので、よろしくお願いします! (2019年3月13日 20時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
大福 - 楽しく、読みやすいです。続きが気になります!次の更新楽しみに待ってます。 (2019年3月12日 16時) (レス) id: 2b112b86de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年2月11日 21時