【名探偵コナン】異世界の訪問者18《男主》

897話 ページ48

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事情聴取を終えたころには陽はすっかり落ちていた。


誘拐犯である、高槻、足立、橋田も逮捕され、容疑を認めている。

高槻に至っては、今まで何件か誘拐、売春に関わっており、その余罪も今後調べていくという。
足立と橋田は高槻に声をかけられ、金の誘惑に負けて今回が初犯だったという。




「2人とも、協力ありがとう。黒瀬くん、解放されたばかりだったのにごめんなさいね」

『いえ。一刻も早い事件解決に繋がるなら構いませんよ』


警視庁のロビーまで、佐藤刑事に見送られる。




「もしまた何かあったら、協力をお願いするわ」

『はい。いつでもご協力します。ね、安室さん』

「ええ。毛利先生の弟子としてしっかり働かせていただきます」



安室スマイルでそう宣言した時だった。






「黒瀬さん…っ！」


突然背後から抱き着かれる。





『…えっ』



驚きながらも振り返ると、そこにいたのは北條椿さんだった。




『椿さん…！どうしてここに』


彼女の後ろには、祖母の姿もある。




「警察の方から連絡があって、黒瀬さんが救出されたと…！私、黒瀬さんが私の代わりに誘拐されてから、もう気が気ではなくて…！」



瞳を潤ませながら俺をがっちり離さない彼女に困惑する。

横からの零さんの視線が痛い。




『いえ、あれは俺が自分からしたことなので、気にしないでください。椿さんが無事でよかったです』


建前で、俺の中の最大の黒瀬で接するが、――…背後からの視線が怖くて冷や汗出てきた。





「あの、それで…私……」



ようやく離れてくれた椿さんだが、その視線は落ち着かず、頬も紅い。





…あれ、もしかして…これは――…。








「本気で、貴方のこと好きになってしまいました…！結婚してください…！」





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