【名探偵コナン】異世界の訪問者18《男主》

891話 -Side降谷- ページ42

-Side降谷-




高木刑事とコナンくんと共に、帝丹小学校付近を歩く。




「…帝丹小の近くというのは分かったけど…それでも建物が多くて発見は難しいかもしれないですね……」

「………ここで、3手に分かれましょう」

「え？どうしてですか？」

「Aさんは、気配に敏感です。近くに僕たちの気配を察知すれば、何かアクションを出してくるかもしれません」

「でも…何も反応がなかったら？」

「Aさんなら必ず、突破口を開くはずです」


あいつなら絶対、チャンスを逃すはずがない。




「高木刑事、安室さんの言葉を信じよう。僕は帝丹小の正面側を回ってみる」

「わ、わかったよ。じゃあ僕は校庭側を」



何かあればすぐに連絡を取り合うように約束し、僕は帝丹小の裏門側を見て回ることにした。






僕にもAのように第6感があれば、すぐに居場所を特定できるのに…。



でも、そんな出来もしないことを嘆いていても今は仕方がない。



僕は僕ができるものを使う。




「風見。守備は？」



スマホを取り出し、確認する。




《はい。帝丹小の屋上に着きました。怪しい動きをしている人物がいたら、すぐに知らせます》


風見を帝丹小の屋上に待機させている。



もし万が一、Aを連れ出そうと犯人グループが家から出たら、上からの方が見つけやすい。





さて…僕はAに気配を察してもらうため、ここら辺をぶらつくか。






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