【名探偵コナン】異世界の訪問者18《男主》

888話 -Side降谷- ページ39

《てめぇ、いい度胸じゃねぇか。手を出さないと思って調子に乗るなよ…っ！》

《っ…！》



高槻はAの頬を殴りつける。

その衝撃で椅子ごとAは床に倒れた。




《次舐めた口きいたら、すぐ売り飛ばしてやるからな》


激昂した高槻はカメラのレンズ越しにこちらを睨む。



《そういうことだ！お前も舐めた真似するなよ！》



配信はそこで終わった。








「…今回も手掛かりなしですか」


高木刑事が肩を落とす。




「…でも、犯人が激昂すると分かってて、なんであんな挑発を…」

「安室さん…」



コナンくんが僕のズボンをくいっと引っ張った。


彼の目線に合わせてしゃがむ。




「Aさん、最近あんな感じなの…？」


あんな感じ、とは…ガラが悪い感じなのか、ということか…？




「あれはAというより、真白だよ。彼の本性と言ってもいい。最近いろいろあって、僕の前では少しずつあの感じは出てたけど…」

「僕と話すときもたまにあんな感じになってたよ」


その言葉に少しもやっとするが…。




「変じゃない？急にあんな態度取るなんて。リスクがあるって分かってるはずなのに…」

「ああ。…物腰柔らかい黒瀬Aとして関わっていた警視庁の人たちや毛利さんが見てる可能性もあるって、あいつなら分かっているはずなんだが…」



あの態度に、何か……。







「それにしても、単細胞とか小学生からやり直せとか…挑発にしてはガキくせー言い回しだよな」



毛利さんの言葉にハッとする。


コナンくんも同時だった。





「そうか…！暗号！」




僕の発言にその場の全員が首を傾げた。






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