検索窓
今日:147 hit、昨日:354 hit、合計:518,047 hit

852話 紺青の拳 ページ3

「これは探偵のお兄さんが東京から送ってもらった、この周辺にいる中富所有の船の航路解析だよ。タンカーが1隻、予定の航路を大きく外れてる」

『このまま進めば、行先はマリーナベイ。レオンは海賊を使い、タンカーを街に突っ込ませるつもりだ。海賊を思い通りに動かすために必要だったのが、紺青の拳』



そう告げても、リシはまだ信じられないというように抗議する。




「だ、だけど海賊は警察の目を逃れ、あちこちに散らばっている。どうやって連絡したんだ?」

「マーライオンだよ。マーライオンが赤い水を吐く事件があったでしょ?世界的に報道されたから海賊の目にも留まったはず。あれがきっと、決行の合図だったんだ。でもそれより今は…」

「そうだ。早くしないと手遅れになる」

「そう言われても…僕の一存では…。警察を動かすにも、もっと証拠が必要だ」

「それじゃ間に合わない!」

「他に方法はないの⁉」

「そうだ、ジョンハン・チェン氏に相談しよう。彼なら軍や警察にも顔が利く。きっと力を貸してくれるはずだ」



そう言ってリシは急いで駆け出していく。




「リシさん、もうひとつだけ」


そんな彼をコナンが引き留めた。





「なんだい?」

「計画通りにタンカーが街に突っ込んできたら、その時レオンさんはどこにいると思う?」




その質問の裏に隠れた意図に気付き、リシの挙動を見逃さないように気を張る。




「そうだな…。先生は慎重な人だから、どこか遠くで見物するだろうね。もしかすると、もう国内にはいないかもしれない。じゃあ、急ぐから!」

「分かった。ありがとう」



慌ててこの場を去っていくリシの背に、コナンが告げる。






「…Aさん」


去っていく彼の背を見つめながら、コナンが俺を呼んだ。



『…嘘だよ。あのレオンがそんな人じゃないことは、少ししか接触してない俺たちでも分かることだ』





なぜ、彼が嘘をついたのか。


ここまで分かれば、答えはもう簡単だ。






853話 紺青の拳→←851話 紺青の拳



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (446 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
817人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

096 - はしもんさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2020年4月21日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
はしもん(プロフ) - 898、899話更新お疲れ様です! これからもずっとずっと、応援させてください(´˘`*) 大好きです!! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3a59eb0a02 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 稲荷さん» はじめまして!嬉しいお言葉ありがとうございます!このコメントを読んでから私も改めて“さだめ”を聴いたら、確かに…!となりました!曲を聴いて2人を思い出してくれるなんて嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2020年4月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - くれはさん» まだ終わりません…!(笑)どうぞお楽しみに…!! (2020年4月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はしもんさん» 一難去ってまた、という感じですね!いえいえ!私も話数ミスがあったので、修正しました! (2020年4月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:096 | 作成日時:2020年3月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。