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791話 紺青の拳 ページ42

「それで、ボク、お名前は?…って、日本語分かる?」


蘭の興味は再びコナンに向いた。


コナンはしどろもどろになりながらも必死に頭を捻り…。





「え、えーっと……、アーサー!僕の名前は、アーサー・ヒライだ!」





アーサー・ヒライって…よくそんなとっさに思いつくものだ。

アーサーは、“アーサー・コナン・ドイル”からだろうし…ヒライは…ひょっとして、江戸川乱歩の本名、“平井太郎”からだろうか。




「僕のお母さんが日本人で、それで…」


偽名を名乗るコナンの姿に、キッドはしたり顔だ。

まんまとこいつの思惑通りって言うのは気に入らないが。





「私は鈴木園子」

「私は毛利蘭」


蘭は自己紹介した後、コナンを抱き上げた。




「向こうにいるのがお父さんの毛利小五郎。よろしくね」


コナンをスーツケースの上に座らせ、笑顔を向ける。



「よ、ヨロシク…」


コナンも引きつった笑みを返した。




「ごめん蘭、ちょっと行ってくるね」


スマホを片手に、園子はそう言ってマーライオン像へ向かって行った。





『噂の彼氏ですか?』

「はい。待ち合わせしてるみたいで」



微笑ましげにその背中を見つめる蘭だったが、すぐに興味をアーサー・ヒライに移した。




「坊や、お父さんやお母さんは?」

「えっ、えっと、日本に行ってる!」

「え!?アーサーくん、1人でお留守番なの!?」

「うん。だけど平気!慣れてるから」


そういう小さな子供に、蘭は不安そうな面持ちだ。



そんな中、口を開いたのはキッドだった。




「それなら、俺たちと一緒に来るか?」

最初からそのつもりだったくせに。




「…いいの?」


子供のような無邪気な声だが、目は笑っていない。




「ああ。もちろん」


キッドもニヤリと笑って目を細めた。


蘭はそのやりとりを不思議そうに見ていたが、お父さんの様子を見てくる、と言って毛利さんのもとへ向かって行った。






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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時

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