【名探偵コナン】異世界の訪問者16《男主》

775話 ページ26

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「えぇっ⁉安室先生が⁉」



翌朝の職員室に衝撃が走った。


安室先生は、俺より先に学校を去った。



昨晩のうちに、捜査1課へのリークの準備を済ませた零さん。
今頃警視庁内では、天野先生について調べが進められているころだろう。




そんなことはつゆ知らず、当の本人は安室先生の突然の退職に驚いているようだが。


ちなみに退職の理由は、地元に残した母親が突然倒れ、介護をしなければならなくなった、というもの。


俺も、今日の一件が片付いたら心理カウンセラーとしてもっと勉強するために専門の学校に通いなおす、という名目でここを去る。




「えー…残念…。一回メガネ外した素顔見てみたかったなー…」

「ねー…。絶対イケメンだと思って密かに狙ってたのに…」



ショックを受ける女性教師の会話を耳にしながらもホッとする自分がいた。



でも…喫茶ポアロで働く安室透が万が一見つかってしまったら、どうするつもりだろう…。


彼のことだから、うまく言い逃れるんだろうけど。





放課後には警察が動き出すだろう。

俺は響輝と飯田先生を保護する役回りだ。


響輝はともかく、飯田先生にもしっかりと事情を説明しなければいけない。



注意しなければならないのは、今裏で動いていることが天野先生にバレ、逃走されないようにすること。



学校の外に刑事が監視しているだろうから、大丈夫だと思うけど…。






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