769話 ページ20
『入会費はすべて、管理人である天野先生に流れ込む。おそらく、最初は響輝くんも天野先生に少なからず好意を寄せていた。彼女に言わるままに、学校の裏サイトを作った。でもそのサイトは、完全に彼女の私利私欲のもの』
「書き込みに過激なものが多かったのは、権力を持った人間の憂さ晴らしの場に使われていたから…か。そしてそんな彼らを癒していたのが彼女だ」
「つまり、あの裏サイトは天野教員専用の出会い系サイト…だということですか?」
風見さんの言葉に俺と零さんは同時に頷いた。
「金がない一般市民なら、例え裏サイトを見つけたとしても、たかが学校の裏サイトに高額な入会費を払おうなんて思わないだろうしな。金を持て余し、興味本位で入会した富裕層の人間を狙っていたんだろう」
『まぁ、いずれにせよまだ憶測段階。まだ少し天野先生を監視しないと。あと、響輝くんにも確認を取る』
俺たちの捲し立てる推理に、風見さんは圧倒されていた。
「どうした、風見」
「い…いえ…、降谷さんも黒瀬さんもさすが、というか…。まだ潜入から一週間も経っていないのに、もう事件の真相を掴むなんて…。さすが、現役のゼロと、元ゼロだな…と」
風見さんの言葉に、零さんはジロッと俺を睨んだ。
そういえば、零さんが記憶喪失になったとき、俺がゼロの人間だったということを風見さんに伝えていたんだっけ…。
そのことは、零さんには伝えていなかったな…。
「とにかく、今日はもう帰るぞ。車を出してくれ」
「は、はい」
酒を少し入れてしまった俺と零さんは運転することができないため、風見さんは足として呼ばれたわけだ。
そんな毎回不憫な風見さんの運転で、俺たちは帰宅した。
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096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時