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783話 ページ34





『シンガポール?』

「そうなんです!今週末に、シンガポールで園子の彼氏の京極真さんの空手トーナメントがあって、みんなで応援に!」



江古田高校への潜入捜査から半月が経ったころ。

探偵の仕事を終え、バイクで帰宅していると学校帰りの蘭と園子を見かけて声をかけた。




『へぇ。園子さん、彼氏さんいたんですね』

「ふふ、そうなんですよ〜!強くてかっこいい彼氏がいるんです!」


そう言って笑う園子はとても幸せそうだ。



『今度ご紹介してくださいね。じゃあ、週末は2人でシンガポールに?』

「ああ、いえ。お父さんも一緒に。…あと新一にも声かけてて」



コナンは、どうするつもりなんだろう。


また哀に薬を強請るのかな。
でも、修学旅行のときのこともあったし、服用しすぎるのもよくないって哀も言っていたし…。




「そうだ!黒瀬さんもよかったら一緒にどうですか!?真さんのことも紹介したいし!」



行きたくないわけではないが、海外にはいけない理由が俺にはある。


そう…パスポートだ。

この世界の人間ではない俺には、戸籍も国籍もないわけで。


運転免許を取るときは、赤井さんが裏で手を回してくれたがパスポートとなるとそうはいかない。



ヴェスパニアのときは不可抗力だったが…。

さすがに2度目の密入国などという国際的な犯罪は避けたいところ。






『残念ですけど、俺は遠慮しておきます。せっかくのWデートの邪魔をするのも野暮でしょう?保護者として毛利さんもいるなら安心ですし』



新一が行くかは分からないけど。


それに、なにか大きな出来事に巻き込まれそうな予感だ。





「ええー…残念…」

「しょうがないよ、園子。黒瀬さんも忙しい人だし」

『楽しんできてください。お土産話待ってますね』



その他にも少し他愛もない話をして、JK2人と別れた。




零さんは、しばらく公安の仕事が忙しいらしく、泊まり込みの日々が続いている。

そんな彼の代わりに、安室透に入った依頼を俺が肩代わりしている。


きっと零さんは、今週末にならないと帰ってこないだろう。


いや、もしかしたら来週まで帰ってこない可能性もある。

なんにせよ、ちゃんと家で出迎えてあげないと。






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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時

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