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752話 ページ3

「僕だって気が気じゃないさ。ただでさえ、お前を囮として使うのは嫌なんだ。それなのに、周りの人間はミーハー気分で黒瀬Aと少しでもお近づきになろうと目を光らせてる。男も女も関係なく、だ。僕がそれを見てどれだけヤキモキしているか…」


ちょっとした説教なんだろうけど…どうしよう、嬉しい…。



「…おい。真面目にきいて――」


俺の緩んだ顔に気づいた零さんが叱咤しようとしたが、その前にその口を塞ぎ返してやった。

俺からするのは久しぶりだから、案の定零さんは固まる。



『ごめん、嬉しい。零さんってさ、束縛激しいし過保護だし、すぐヤキモチやくけど』

「なんだ、文句か」

『違うって。それだけ俺を愛してくれてるんだって…分かるよ』



執着は、今までたくさんされてきた。
歪んだ執着を。



でも、この人のは違う。

全部が温かくて、優しい。




『でも、だからこそ不安になるんだ。零さんがいなくなったらもう何の意味もないから。…執着していたのは、俺のほうだったんだって、気づいた』


近距離で見詰め合う。


零さんの綺麗な瞳に、独占欲にまみれた自分自身が映る。




『これから先も、2人でいられるように…一緒に頑張ろう。俺は信じる。零さんが俺以外に心が奪われることがないことを』

「…当たり前だ」

『だから零さんも俺を信じて。俺は貴方のために、この世界で生きているんだから』


俺が不安になるように、この人も不安になっていたんだろうな…。



世間に晒された俺が、遠くに行ってしまうんじゃないかと。


いつも俺ばかり気を遣われて、零さんのことを考えてあげられてなかったんだ。




『……さ、明日も早いし、ご飯食べよ。先に風呂入る?』

「一緒にご飯作って、一緒に風呂」

『え』



当たり前のように、ワイシャツの袖を腕まくりしてキッチンに立った零さん。




ご飯を作るまではわかるけど…一緒に風呂って…。


……でも、ま…たまにはいいか…と絆されて、俺も彼の隣へ立った。






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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ロマンス細胞さん» いえいえ!こちらこそこめんとありがとうございました!告白もありがとうございます(笑) (2020年2月13日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 096さん» 返信ありがとうございました!(´;ω;`)めっちゃ好きです←(突然) (2020年2月12日 22時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - ロマンス細胞さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年2月12日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ロマンス細胞(プロフ) - 最高です。これからも頑張ってください!!楽しみに読んでます。 (2020年2月12日 20時) (レス) id: 3aaa867c85 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 赤の他人さん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるように頑張りますね! (2020年2月10日 20時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2020年1月20日 21時

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