654話 紅の修学旅行 ページ5
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9階の新一の泊まる部屋についてインターホンを押す。
『…中に、4人くらいいるみたいだけど、大丈夫?ん…?もう一人…、…ああ、そういうこと』
修学旅行恒例の、部屋の行き来で遊んでいるんだろう。
そしてもう一人、ここにいるはずのない知った気配を察知した。
その瞬間、新一の策とやらを把握した。
3度目くらいのインターホンで、ようやく扉が開いて中道君が顔を出した。
「あれ、工藤じゃん。それと、黒瀬さんも!?同じホテルだったんすね!」
『うん。たまたまそこで会って、具合悪そうだったから連れてきたんだけど、入ってもいいかな』
「あ、はい。どうぞ」
道を譲られて中に入ると、他にも3人の男子高生がいた。
トランプをしていたらしい。
「ぅえ!?黒瀬A!?」
「マジで本物!?」
「てか、なんで工藤が黒瀬さんに姫抱っこされてんの?」
新一をベッドに降ろして、ポケットから財布を取り出す。
『ごめん、ちょっと水買ってきてくれるかな。これで、君たちも好きな飲み物買っていいから』
1000円を彼らに渡して微笑むと、僅かに頬を紅潮させた男子高生たちは「わかりました!」と言って部屋を出て行った。
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096 - ちぃさん» 読んでいただきありがとうございます!深く考えていただき、嬉しい限りです…!人の数だけいろんな行動の仕方があると思います。葛藤の中で得た黒瀬の決意を、これからも見守ってあげていてください! (2019年12月22日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 別れたからってなにもしないのではなくて、世界を変えれないのなら影からサポートしたり守ったりするかも、、、。唯一の方法かなと思いました。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - やっと読めました、自分ならどーするか考えました。大好きな世界の均衡を保つ為、大好きな人を守る為にも、零さんから恨まれるくらいに嫌われてから別れるかなーって。全てが終わった時にもう一度始めからやり直す選択をするかも知れないですね。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りんねむさん» コメントとお気遣い、ありがとうございます!一気読みお疲れさまでした!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 初コメ失礼致します。ここ数日で最初から一気に読んじゃいました!とっても面白いです!無理なさらぬよう、更新頑張って下さい!陰ながら応援しております!(*^^*) (2019年12月16日 18時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年11月26日 23時