679話 紅の修学旅行 ページ30
「お、おい、工藤。大丈夫か?」
異変に気づいた服部が新一を覗き込む。
なんとかして新一をこの場から離さないと…。
新一の傍に駆け寄るが、彼は苦しみながらも顔を上げた。
「そんなことより…犯人が分かった…!」
「え、ホンマか?」
あんな状態でも、しっかり犯人を導き出したらしい彼は、やはり名探偵だ。
「で、でも…捕まえるにはまだ、証拠が薄い…」
「ほな、どないすんねや、工藤…」
「あ、綾小路警部…!」
新一は近くにいた綾小路警部を呼んだ。
「なんです?」
「京都府警に、きょ…協力してもらっていいですか?」
「ええ。できることやったら」
「す…少しばかり、恥ずかしい思いをするかもしれませんけど…」
そう言う新一の体から、しゅううぅぅと蒸気が発し始めていた。
このままだと間に合わない。
『服部くん。ここはお願い。一回新一くん連れてここから離れる。作戦は電話で伝えるから、綾小路警部に伝えておいて』
「おう、任しとけ。工藤のこと頼んだで」
服部に耳打ちして、新一の手を引いて歩き出す。
『ちょっと彼に用があるので借ります。すぐ戻るんで』
そう言ってその場を離れ、俺の部屋に向かった。
世良だけは怪しむように見つめていたが。
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096 - ちぃさん» 読んでいただきありがとうございます!深く考えていただき、嬉しい限りです…!人の数だけいろんな行動の仕方があると思います。葛藤の中で得た黒瀬の決意を、これからも見守ってあげていてください! (2019年12月22日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 別れたからってなにもしないのではなくて、世界を変えれないのなら影からサポートしたり守ったりするかも、、、。唯一の方法かなと思いました。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - やっと読めました、自分ならどーするか考えました。大好きな世界の均衡を保つ為、大好きな人を守る為にも、零さんから恨まれるくらいに嫌われてから別れるかなーって。全てが終わった時にもう一度始めからやり直す選択をするかも知れないですね。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りんねむさん» コメントとお気遣い、ありがとうございます!一気読みお疲れさまでした!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 初コメ失礼致します。ここ数日で最初から一気に読んじゃいました!とっても面白いです!無理なさらぬよう、更新頑張って下さい!陰ながら応援しております!(*^^*) (2019年12月16日 18時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年11月26日 23時