662話 紅の修学旅行 ページ13
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新一が部屋を出て行った後、着替えを済ませて身支度を整える。
零さんからメールが来ていた。
朝の挨拶と、2日目の京都楽しんで、気をつけて帰っておいでというメッセージに緩む口角を押さえながらも返信した。
今日はきっと、昨日より薬の効果がもたないはずだ。
世良も怪しんでいるようだし、本当に大丈夫なのか…?
そんなことを考えていると、廊下のほうが騒がしく感じた。
なんだろうと、思ったとき電話の着信が響く。
相手を見ると、新一だ。
何かあったのだろうか。
『もしもし?』
《Aさん!景子さんからメールが来て、今度は1504号室の阿賀田さんが大変なんだ!今から服部とそっちに向かうから、Aさんも…!》
『分かった、向かう』
通話を切って、急いで部屋を出た。
自分の止まっている部屋の少し先の廊下に人が集まっている。
走ってそこへ駆け寄ると、ホテルのボーイさんと鞍知さん、井隼さん、馬山さんがいた。
そしてもう一人、長身のスーツの男性。
『どうしました?』
「黒瀬さん…!阿賀田くんの部屋から大声で、助けてくれ!殺されるって聞こえて!」
部屋はまだ開けられていないらしい。
でも、彼はまだ生きているようだ。
「君は…、黒瀬Aさんやありませんか。またえらい有名人が来はりましたなぁ」
京都訛りの麻呂眉の男性。
『…もしかして、綾小路警部?』
「ええ。そうですけど」
そのとき、ドタドタと足音が聞こえて、新一と服部が駆けつけてきた。
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096 - ちぃさん» 読んでいただきありがとうございます!深く考えていただき、嬉しい限りです…!人の数だけいろんな行動の仕方があると思います。葛藤の中で得た黒瀬の決意を、これからも見守ってあげていてください! (2019年12月22日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 別れたからってなにもしないのではなくて、世界を変えれないのなら影からサポートしたり守ったりするかも、、、。唯一の方法かなと思いました。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - やっと読めました、自分ならどーするか考えました。大好きな世界の均衡を保つ為、大好きな人を守る為にも、零さんから恨まれるくらいに嫌われてから別れるかなーって。全てが終わった時にもう一度始めからやり直す選択をするかも知れないですね。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りんねむさん» コメントとお気遣い、ありがとうございます!一気読みお疲れさまでした!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 初コメ失礼致します。ここ数日で最初から一気に読んじゃいました!とっても面白いです!無理なさらぬよう、更新頑張って下さい!陰ながら応援しております!(*^^*) (2019年12月16日 18時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年11月26日 23時