【名探偵コナン】異世界の訪問者14《男主》

682話 紅の修学旅行 ページ33

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清水の舞台が見える柱の陰に場所に身を隠す。


さきほど現れた馬山さんが誰かに電話しているようだ。



周りにはたくさんの修学旅行生――…に見立てた京都府警の人達。

新一が京都府警に要求した恥ずかしい思いをするお願いは、制服を着て修学旅行生を演じること。
犯人を警戒させないためだ。


綾小路警部も学ランを着ている。



犯人は、馬山さんをここに誘き出し、殺害するつもりだ。

馬山さんは顔面を蒼白にしてきょろきょろと周りを見渡した。



そのとき、不気味な声が清水の舞台に響き始める。

声は、自分は出栗だと名乗った。



犯人は出栗未智男の亡霊に成りすまし、馬山さんを殺害しようとしているらしい。




血のような赤黒い足跡が、馬山さんに近づいていく。


そして一人の人物が馬山さんの首を掴み、彼を清水の舞台から突き落とした。




落下していく馬山さんだが、下にはエアマットが敷かれているから無事だろう。



動揺する犯人の前に、隠していた身を晒した。





「舞台の高さは約12ｍ。あらかじめエアマットを敷いておけば、行き着く先は、あの世じゃありませんよ。阿賀田力さん」




犯人は、作曲家の阿賀田力。






「どうしてここが…まさか暗号が解けたのか!?」

「ええ。ポイントは暗号の頭に記された、4つの黒い四角で囲まれた白い十字部分」



新一はスマホを弄り、暗号の写真を阿賀田さんに見せた。



そして暗号の解読方法を活き活きと解説していく。


久しぶりの元の姿での推理ショーだから、楽しいんだろうな…、とその背中を見つめた。




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