665話 紅の修学旅行 ページ16
「と、ところで、黒瀬さんはあの暗号、解けたんかいな?」
『ああ、あれね。ううん、まだ。なーんか、うっすら引っかかってはいるんだけど…』
ポケットからスマホを取り出し、暗号を見る。
昨日亡くなった西木さんのもとに残された暗号はハッキリ見れなかったし…。
『そういえば、阿賀田さんのところに暗号は残されてなかったね?』
「ん?ああ、そういえばそうやな…。殺せなかったから、残せんかった、とか?」
『でも、阿賀田さんの額には西木さんと同じようにたんこぶが2つあった…』
なんのために…?
昨日の西木さんの事件現場の鑑識結果も分からないし…今出来るのはこの暗号を解くことくらいか…。
「…なぁ、黒瀬の兄ちゃん」
『んー?』
ヨーグルトを食べながら暗号とにらめっこしていると、小声で服部が話しかけてきた。
「…周りのねぇちゃんたちが、ごっつあんたのこと見とるけど、そろそろ出ないとまずいんちゃう?」
そう言われて意識を向けると、四方からの視線が突き刺さる。
そういえば、変装も何もしてなかったな…と思い直して席を立つ。
『ゆっくりできなくてごめんね。もう出ようか』
「おう…」
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096 - ちぃさん» 読んでいただきありがとうございます!深く考えていただき、嬉しい限りです…!人の数だけいろんな行動の仕方があると思います。葛藤の中で得た黒瀬の決意を、これからも見守ってあげていてください! (2019年12月22日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 別れたからってなにもしないのではなくて、世界を変えれないのなら影からサポートしたり守ったりするかも、、、。唯一の方法かなと思いました。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - やっと読めました、自分ならどーするか考えました。大好きな世界の均衡を保つ為、大好きな人を守る為にも、零さんから恨まれるくらいに嫌われてから別れるかなーって。全てが終わった時にもう一度始めからやり直す選択をするかも知れないですね。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りんねむさん» コメントとお気遣い、ありがとうございます!一気読みお疲れさまでした!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 初コメ失礼致します。ここ数日で最初から一気に読んじゃいました!とっても面白いです!無理なさらぬよう、更新頑張って下さい!陰ながら応援しております!(*^^*) (2019年12月16日 18時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年11月26日 23時