592話 ページ43
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しばらく車を走らせると、規制線が張られたエリアが見えてきた。
大規模な爆発だったらしく、建物は見る影もない。
警備をしていた警察官に警察手帳を見せた風見さんと共に、施設があった場所へ踏み入れる。
「あまり俺から離れて勝手に動かないように」
『零さんが爆発に巻き込まれた部屋はどこ?』
「…はあ。ついて来なさい」
早速勝手に動こうとした俺に溜息を漏らしながらも、風見さんは案内してくれた。
その部屋があった場所には、棚やデスクが破損した状態で倒れており、あたりには割れた瓶や試験管だったものたちが転がっていた。
瓦礫を踏みながら足元に注意を向ける。
倒れた棚を持ち上げると、割れていない試験管が2本あった。
中には青色の液体が入っている。
「何か見つかったのか?」
『これ』
指紋がつかないようにハンカチでそれをくるみ、一本を風見さんに差し出して、もう一本は見つからないようにくすねた。
『もしかしたら、零さんの記憶に関係する薬かも。科捜研に回して成分を解析してもらって』
「あ、ああ…」
俺から薬を受け取った風見さんが困惑しながらも懐にそれをしまう。
『……これは…』
焼け焦げた一枚の紙切れを拾い上げる。
そこに書かれていた名前に目を見開いた。
…なるほど。
そういうことか。
その後、施設内を調べたが手がかりになりそうな情報はそれ以上みつからなかった。
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096 - さつまいもさん» ありがとうございます!頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2020年1月7日 11時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - そう言っていただけると有難いです…。最新話まで読ませていただいております。とても面白いです!寒い日が続いていますので、無理をしない程度で更新頑張ってください。 (2020年1月7日 2時) (レス) id: 13761fb567 (このIDを非表示/違反報告)
096 - さつまいもさん» いえいえ!とんでもないです!私もまだまだ勉強中なので、おかしな点がありましたらまたご指摘いただけると幸いです! (2020年1月6日 15時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - 返信遅れまして大変申し訳ございません(^_^;)そうでしたか…やはり口を挟むような結果になってしまい、申し訳ないです。コナンの作品中に東京駅が出ていることは初めて知りました。新しいコナンウンチクが増えました。ありがとうございます(笑) (2020年1月6日 2時) (レス) id: d0e080215b (このIDを非表示/違反報告)
096 - さつまいもさん» ご指摘ありがとうございます。架空都市として東都が使われているようですが、首都名は東京で正しいようです。実際コナンの作品中にも東京駅が出てきています。この辺ややこしくて、私も最初困惑しました(笑) (2019年12月30日 22時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年10月4日 13時