【名探偵コナン】異世界の訪問者12《男主》

564話 霊魂探偵殺害事件 ページ15

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『というわけで、これが今回の調査結果です。ご主人は浮気していません。安心してください』



朝早く、ホテルのロビーで依頼人の女性に調査結果を伝えた。


安室さんにやってきた浮気調査の依頼を、俺が代わりに調査し、解決だ。



最近はこうして全て任せられることも多くて、頼られていると実感する。





「ありがとうございます…！安心しました…。こうして黒瀬さんにもお会いできて、本当にありがとうございました…！」


依頼料を受け取り、仕事は終了。


依頼人と別れて、ホテルを出ようとしたときだった。




『…あれ、毛利さん。コナンくんも』



ロビーで偶然2人に遭遇した。





「黒瀬じゃねぇか。なんだ？有名人がホテルで密会か？しかも朝帰り」


毛利さんの邪推に苦笑いを浮かべる。




『安室さんの変わりに、依頼を終えたところなんです。2人は朝早くにどうしてここに？』

「ああ、俺はちょっと取材でよ」

『取材？』

「堀田凱人っていう霊魂探偵と、おじさんが対談するんだ。17年前に殺害された羽田棋士の霊を呼び出して、事件の真相を解き明かすんだって」

『……霊魂探偵』



そんな探偵がいるのか。

いや、それよりも…。



羽田棋士殺害事件となれば、関わってくるのはやはりラム。


毛利さんに舞い込んできた対談の情報を聞きつけて、コナンはそちらを探るつもりだろう。





『…そういうことなら、毛利さん。俺もご一緒してよろしいですか？弟子として』


にっこりと笑うと、毛利さんは上機嫌になった。

“弟子”というワードが効いたのだろう。




「ま、まぁ、しっかり俺の対談を見て勉強するように！有名人になったからといって、天狗になってもらっちゃ困るからな！」





もっともなこと言っているようだけど、一応有名人になってしまった俺をつれて、天狗になりたいのは毛利さんのほうなのだろう。




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