530話 ページ31
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翌日、すぐに事務所に呼ばれてバイクで向かう。
「黒瀬くん、今回は本当にありがとう…！すごく助かったわ！」
社長室に入った瞬間、出雲さんに抱きつかれた。
『力になれるかは…分かりませんが…』
「大丈夫よ！これ、台本ね。あと一つ、出来ればでいいからお願いがあるんだけど…」
『なんでしょう？』
「今回の役、原作があってね…。貴方が演じる情報屋、金髪なのよ…」
…そういえば、三波も金髪だったな、役作りだったのか。
「最近の原作ファンはそういうところ厳しいから…、出来たら、染めてもらえたらな…って」
『いいですよ。別に』
「本当!?」
『ええ。前にも染めたことあったので』
組織での潜入のときに。
早速事務所のスタイリングの人が、髪を染めてくれることになり、台本を読みながら身を任せる。
ストーリーは、刑事ものだった。
公安ではないものの、主人公の新米刑事、遠野が数々の難事件を解決しながら、幼いころに両親を殺した凶悪犯を探し、復讐を企てていくサスペンスだ。
俺の役は、主人公の前に突然現れたミステリアスな情報屋、ヨツバ。
金髪で、常に黒いフードパーカーを着ている謎の男。
事件について助言をし、主人公が探している凶悪犯の情報を与えるという重要な役だ。
しかもその情報代は、金ではなく、タイトルであるシロツメクサ――…四葉のクローバーという、変わった情報屋。
どうして情報代がシロツメクサなのか。
シロツメクサの花言葉は確か…“復讐”。
台本はまだ１話までしかないが、もしかしたらヨツバの正体は…。
原作があるって言ってたし、後で読んでみるか…。
台本を一通り読み終え、台詞を叩き込んだ頃、髪が染め上がった。
「金も凄く似合ってますね！」
ヘアメイクの女性に微笑まれ、愛想笑いで返す。
鏡の中に映るのは、懐かしい金髪姿。
と言っても、以前金髪だったのは１ヶ月くらいの間だったが。
そのとき、コンコンというノックに続き、出雲社長が入ってきた。
「お、いいじゃない金髪！似合ってるわ！意識が戻った三波からの伝言を伝えに来たの。“僕の代わりに、ヨツバを演じきってください”だってさ」
『…はい』
彼がたくさんの努力をして、オーディションで掴み取った役だ。
生半可な気持ちで望むわけにはいかない。
ドラマだけじゃなく、カルト集団を探る任務もあるが、どちらも真剣に望もうと、決意を固めた。
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096 - 竜呀さん» ありがとうございます!!いえいえ、とても伝わってきて嬉しいです…！これからも頑張りますので、楽しみにしていてください！ (2019年10月4日 13時) (
レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
竜呀 - 096さん» あぁぁ、もう好きです...、!!無事尊死できました。ありがとうございます。も、もう..語彙力が無さすぎて申し訳ないんですが、もう本当に好きです、此れからも更新頑張って下さい、口元ニヤニヤさせながら、楽しみにしてます。 (2019年10月3日 23時) (レス) id: 1cb8427f4e (このIDを非表示/違反報告)
096 - 熊さん» 久しぶりの甘い展開、悶えていただけてよかったです！笑 (2019年10月3日 16時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
熊 - あぁぁぁぁヤバい尊い…二人とも可愛すぎますね、無事悶え死にました。 (2019年10月2日 23時) (レス) id: cb6c87cd7b (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» ありがとうございます！そう思っていただけているなら、嬉しいうえに励みになります！これからも頑張ります!! (2019年10月1日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年9月9日 13時
