525話 ページ26
「確かに、今朝相談があるって言われてさっきまで2人で近くのファミレスにいたよ。相談っていうのは次の役をどう演じればいいかっていうことでさ。俺は次の撮影もあったから、また今度って、飯食ったらすぐに解散したけど」
そう話すのは同業者の宍戸隆平。
「貴方のアリバイは？」
「取材を受けていたから、その記者に聞けば得られると思うぜ？」
『彼とは、よく会うんですか？』
「え？まぁ、同じ事務所の後輩だし、よく相談に乗ったりするけど…」
「でも今回の役、オーディションで彼に負けたんでしょ？その腹いせに、とかじゃないの？」
横槍を入れてきたのは本庄だった。
「ふん、そんなことで人を恨んでたら、キリねぇよ。お前こそ、動機はあるよな？あいつと付き合ってたけど、別の女優とあいつの熱愛報道が出たんだからよ」
宍戸の言葉に、本庄はぐっと言葉を詰まらせる。
怪しいのはこの二人、か。
ゲソ痕にあったのは長靴のような痕だった。
この雨だからそれは不自然なことではないが、2人ともそれらしき靴は履いていない。
宍戸は革靴だし、本庄にいたっては、職場からそのまま来たからヒールだ。
まぁ、履き替える時間は十分にあっただろうけど。
それに問題は凶器だ。
公園だから、石はたくさん転がっているが、血痕が付いているようなものはない。
『本庄さんは、三波さんとお付き合いを？』
「……ええ。もう3年は経つわ。もちろん、新人の彼にいきなりそんな報道が出たらイメージダウンに繋がるからって、周囲に内緒にはしてたけど」
『痴情の縺れ、という可能性は？』
「っ、ふざけないで！確かに疾風に熱愛報道が出たのはむかついたけど、そんなの彼と付き合い始めるときから覚悟の上よ！」
『失礼。では、昨晩は？』
「いつものように、彼の家に行って、夕飯をご馳走しただけよ。22時前には帰ったけど」
『今日は朝から仕事を？』
「昼からよ。さっき出勤したばかり」
「では、アリバイを証明できるかね？」
「出勤前はないけど…、出勤した後は店から出てないわ」
瞳孔の開き具合、視線の動き。
それらを観察する。
アリバイに嘘はついてはいないが。
『じゃあ、店においてきた貴女の靴を調べても、問題ないですよね？』
「え…？」
『あと、その傘も調べさせてもらえます？』
俺の発言に、その場にいた全員が注目した。
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096 - 竜呀さん» ありがとうございます!!いえいえ、とても伝わってきて嬉しいです…！これからも頑張りますので、楽しみにしていてください！ (2019年10月4日 13時) (
レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
竜呀 - 096さん» あぁぁ、もう好きです...、!!無事尊死できました。ありがとうございます。も、もう..語彙力が無さすぎて申し訳ないんですが、もう本当に好きです、此れからも更新頑張って下さい、口元ニヤニヤさせながら、楽しみにしてます。 (2019年10月3日 23時) (レス) id: 1cb8427f4e (このIDを非表示/違反報告)
096 - 熊さん» 久しぶりの甘い展開、悶えていただけてよかったです！笑 (2019年10月3日 16時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
熊 - あぁぁぁぁヤバい尊い…二人とも可愛すぎますね、無事悶え死にました。 (2019年10月2日 23時) (レス) id: cb6c87cd7b (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» ありがとうございます！そう思っていただけているなら、嬉しいうえに励みになります！これからも頑張ります!! (2019年10月1日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年9月9日 13時
