519話 怪盗キッドと赤面の人魚 ページ20
コナンの指摘に、キッドは多少驚いているようだが、動揺はしなかった。
そのとき、微かにどこかからか、何かが破壊されるかのような音が聞こえた。
同時に、近づいてくる気配に、心の中でキッドにご愁傷様、と呟いておく。
「どこで俺の正体に気づいたんだ？」
これから起こるだろう不幸に気づくはずもなく、キッドの声でコナンに尋ねた。
「きっかけは、さっき言った磁石。蘭が携帯を開いたとき、一番傍にいたのはオメーだったからな。あのときオメー、左手に磁石を握ってたんだろ？ま、オメーが最初から次郎吉のじーさんの頬を抓ったり、ボディーチェックを組になってやろうと提案しなきゃ、このトリックは成立しねぇし…。Aさんは、オメーが現れた瞬間から気づいてたんだろうけどよ」
『まあね。でも、その提案でコナンくんは確信したんでしょ？』
俺の言葉に、キッドは眉を顰める。
「ん？体形はたいして変わんねぇんじゃ…」
まだ気づいてないのか。
もしかしてこいつも…割と恋愛ポンコツ体質か…？
「ボディーチェックを一緒にやろうと蘭たちに誘われて驚いてたのも、自分が蘭たちより年上だと思ったのも、世良が一学年上の男だと思ったからだろ？」
「!?」
その言葉に、キッドは察したらしい。
「普通同級生の男なら、呼び捨てか君付け。“世良さん”とは呼ばねえからな」
「ってことは…まさか、こいつ女の子だったのかよ!?」
「ああ」
『だから最初に言ったでしょ。“えっち”って』
「あんなんで分かるか！」
「ま、この前のベルツリー急行のときとデパートテロ事件のときに世話になったし、今回は何も盗んでねぇから、見逃してやるよ。…俺はね」
上機嫌なコナンに、この子もなかなかに悪魔だな、と内心思う。
向こうから近づく気配に、巻き込まれないようにと一歩下がった。
キッドも気づいたようだ。
廊下の向こうから、下着姿で爆走してくる“彼女”の姿に。
・
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096 - 竜呀さん» ありがとうございます!!いえいえ、とても伝わってきて嬉しいです…！これからも頑張りますので、楽しみにしていてください！ (2019年10月4日 13時) (
レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
竜呀 - 096さん» あぁぁ、もう好きです...、!!無事尊死できました。ありがとうございます。も、もう..語彙力が無さすぎて申し訳ないんですが、もう本当に好きです、此れからも更新頑張って下さい、口元ニヤニヤさせながら、楽しみにしてます。 (2019年10月3日 23時) (レス) id: 1cb8427f4e (このIDを非表示/違反報告)
096 - 熊さん» 久しぶりの甘い展開、悶えていただけてよかったです！笑 (2019年10月3日 16時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
熊 - あぁぁぁぁヤバい尊い…二人とも可愛すぎますね、無事悶え死にました。 (2019年10月2日 23時) (レス) id: cb6c87cd7b (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» ありがとうございます！そう思っていただけているなら、嬉しいうえに励みになります！これからも頑張ります!! (2019年10月1日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年9月9日 13時
