511話 怪盗キッドと赤面の人魚 ページ12
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鈴木相談役の指示通り、すぐに水槽のロックと金網が外された。
宣言どおり、鈴木相談役が脚立に登り、自ら水槽の上から中の様子を確認する。
「どうなの!?おじ様！」
「いるのかいないのか!?どっちだ！」
しばらく中を確かめていた鈴木相談役だが、やがてゆっくり振り返る。
「だ…だめじゃ…。どこにもおらんわ」
――…また嘘をついた。
どうして、この状況で嘘をつく必要がある…？
考えられる可能性はふたつ。
キッドと鈴木相談役は――グルであること。
もしくは、鈴木相談役はキッドに何か弱みを握られている。
何か事情がありそうだな…。
考えていると広間の入り口が騒がしくなってきた。
どうやら、一般客がキッドを一目見ようと押し寄せてきたらしい。
キッドの犯行成功を知ってか、建物の外では再びキッドコールが響き渡る。
「ちょっとやられすぎじゃないか？カーペットにテグスを仕込まれて、それを吊り上げるウインチを天井の照明に仕掛けられていたなんてさ」
中森警部にそう言う世良。
――…自分でよく言うよ…。
「チェックしなかったのか!?」
「あ、はい…。カーペットも照明も水槽がここに展示される数日前に取り替えられたと聞いていたので」
そう説明する機動隊員に鈴木相談役が補足する。
「カーペットにコーラをぶちまけた客がいたから張り替えたんじゃが、やってきた内装業者がカーペットの色に合う照明と交換しないかと持ち掛けてきたんじゃよ。ちょうど水槽を展示するスペースをとるためにこの部屋の美術品を別室に移動させてるところじゃったから、模様替えも言いかと思ってその案に乗ったんじゃが…、今思えば内装業者のあの2人組み…もしかしたら…」
間違いなくキッドだろう。
「もしかしたらじゃねぇ！そいつがキッドとその手下なんだよ！展示場がここだってバレバレじゃねぇか！」
「ま、今回はワシらの負け！撤収じゃ！撤収！どうせもう彼奴はここから立ち去ってしまったんじゃ――いたたっ！」
あっさり負けを認めた鈴木相談役の頬を抓ったのは世良に化けたキッドだった。
「――と見せかけて、まだこの展示場内にいるんじゃないのか？」
まだ、何かするつもりなのか？とその光景を見守ることにした。
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096 - 竜呀さん» ありがとうございます!!いえいえ、とても伝わってきて嬉しいです…！これからも頑張りますので、楽しみにしていてください！ (2019年10月4日 13時) (
レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
竜呀 - 096さん» あぁぁ、もう好きです...、!!無事尊死できました。ありがとうございます。も、もう..語彙力が無さすぎて申し訳ないんですが、もう本当に好きです、此れからも更新頑張って下さい、口元ニヤニヤさせながら、楽しみにしてます。 (2019年10月3日 23時) (レス) id: 1cb8427f4e (このIDを非表示/違反報告)
096 - 熊さん» 久しぶりの甘い展開、悶えていただけてよかったです！笑 (2019年10月3日 16時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
熊 - あぁぁぁぁヤバい尊い…二人とも可愛すぎますね、無事悶え死にました。 (2019年10月2日 23時) (レス) id: cb6c87cd7b (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» ありがとうございます！そう思っていただけているなら、嬉しいうえに励みになります！これからも頑張ります!! (2019年10月1日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年9月9日 13時
