517話 怪盗キッドと赤面の人魚 ページ18
その場の全員の視線が、鈴木相談役に向けられる。
「黒瀬さんの言う通りよ。本当に宝石亀がいなくなったのかを確かめるために、水槽の金網を開けさせ、脚立に乗って水槽の中を覗いたおじ様ならガラスに張り付いた宝石亀を剥がして、上着の内ポケットに隠すことは出来たんじゃない？おじ様の体に遮られて、後ろの皆には見えないしね」
園子の声のコナンの推理に、中森警部はすぐに鈴木相談役の内ポケットに手を突っ込んだ。
するとそこにはやはり…。
「いたたたたっ！」
中森警部の指に噛み付いた宝石亀が出てきた。
痛みで中森警部が振り払った亀を、蘭がキャッチする。
「亀いた！…よかった、まだ元気そう」
「じゃあてめぇがキッドか！」
中森警部が勢いよく鈴木相談役の両頬を抓った。
「ち、違う！これにはワケが！」
『落ち着いてください、中森警部。鈴木相談役はキッドじゃありません』
「おじ様の足元に刺さっていたキッドのカード。多分カードにはこう書いてあったのよ。“磁石でくっつく合成ダイヤまみれの亀が、本物の“赤面の人魚”を背負っているとは思えないし、亀の名前はギリシャ神話の海神ポセイドン…。でも、飼い主がイタリアの女優ならローマ神話の海神ネプチューンと普通は名づけるはず。そんな胡散臭い宝石亀を高額で買わされたことを知られたくなければ、こっそり回収するのが賢明ですよ”ってね」
なるほどね。
だから鈴木相談役は嘘をつき、さっさと撤収をするよう促していたのか。
中森警部に追及されると、鈴木相談役はあっさりと認めた。
「で、キッドはどこなんだよ」
「さあ？仕掛けは全部リモコンで遠隔操作できるものばかりだし、操作は入り口に押し寄せた客に紛れてやったでしょうから…今夜はドヤ顔でスキップしながら、帰路についてるんじゃないかな…」
…コナンのやつ、キッドが誰に化けているか気づいてるはずなのに、どうしてそんな嘘を…？
園子の言葉で、すぐに警察は撤退して行き、俺たちも帰ることになった。
・
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096 - 竜呀さん» ありがとうございます!!いえいえ、とても伝わってきて嬉しいです…！これからも頑張りますので、楽しみにしていてください！ (2019年10月4日 13時) (
レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
竜呀 - 096さん» あぁぁ、もう好きです...、!!無事尊死できました。ありがとうございます。も、もう..語彙力が無さすぎて申し訳ないんですが、もう本当に好きです、此れからも更新頑張って下さい、口元ニヤニヤさせながら、楽しみにしてます。 (2019年10月3日 23時) (レス) id: 1cb8427f4e (このIDを非表示/違反報告)
096 - 熊さん» 久しぶりの甘い展開、悶えていただけてよかったです！笑 (2019年10月3日 16時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
熊 - あぁぁぁぁヤバい尊い…二人とも可愛すぎますね、無事悶え死にました。 (2019年10月2日 23時) (レス) id: cb6c87cd7b (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» ありがとうございます！そう思っていただけているなら、嬉しいうえに励みになります！これからも頑張ります!! (2019年10月1日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年9月9日 13時
