513話 怪盗キッドと赤面の人魚 ページ14
『コナンくん、お願い』
ボディーチェックがしやすいようにしゃがみこむ。
「あ、うん。………ねぇ、Aさんさ…」
『言わないよ』
俺の上着の中を探りながら、コナンが聞こうとしていることを察して先手をうつ。
あからさまなジト目で睨まれた。
『どちらの味方でもあるって言ったけど、贔屓はしない。まぁ、君の予想通り、奴がここに来た時点で誰に化けているかは知ってる。それを見破るのが探偵である君の仕事。それとも、お手上げ？』
挑発するとコナンは更に俺を睨む。
「いーよ、何も言わなくて。オメーがそうやつだって知ってるし」
『いてっ』
八つ当たりに頬を抓られ、ボディーチェックはもう不要だとばかりにそっぽを向かれてしまった。
『俺だって、全部分かったわけじゃないよ？亀がどこにいるかは知らないし、どうしてキッドがさっさとこの場から逃げないかも知らない』
「……わからねぇんだ。四方を硬質ガラスで囲み、天井と両サイドを特殊合金で覆ったあの鉄壁の水槽からカーペットで目隠ししたあのわずかな時間で一体どうやって盗ったっていうんだ？」
まだ世良を疑うまでには至っていないようだ。
「水槽内のカードのカラクリはわかったんだ。カードを丸めて水に溶ける紐で縛り、その紐に結びつけた釣り糸をカードの中に通して、その先に小石をつけ、あの照明に吊るして、リモコンで落ちるように仕掛けておけば落ちたカードは金網をすり抜け水中で溶けて開き、カードのメッセージがお目見えするって寸法だ」
『…じゃあ、わざわざそんな凝った仕掛けをしたってことは、カーペットに巻き込まれた人達はシロ？』
「巻き込まれた人達なら、直接カードを入れられただろうけど…、あのとき最も怪しい行動をとったのは……」
コナンの視線が向いたのは、楽しそうにボディーチェックをし合っている幼馴染。
「…蘭」
確かにカーペットが捲れる直前、蘭はあの場から離れた。
携帯の画面が暗くなったから、電波を探して移動した、と言っていたが…そういえば、どうして画面が消えたんだ…？
蘭は間違いなく本物だ。
だが、あのタイミングでカーペットの上から離れたことが、コナンの疑心に触れたようだ。
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096 - 竜呀さん» ありがとうございます!!いえいえ、とても伝わってきて嬉しいです…！これからも頑張りますので、楽しみにしていてください！ (2019年10月4日 13時) (
レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
竜呀 - 096さん» あぁぁ、もう好きです...、!!無事尊死できました。ありがとうございます。も、もう..語彙力が無さすぎて申し訳ないんですが、もう本当に好きです、此れからも更新頑張って下さい、口元ニヤニヤさせながら、楽しみにしてます。 (2019年10月3日 23時) (レス) id: 1cb8427f4e (このIDを非表示/違反報告)
096 - 熊さん» 久しぶりの甘い展開、悶えていただけてよかったです！笑 (2019年10月3日 16時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
熊 - あぁぁぁぁヤバい尊い…二人とも可愛すぎますね、無事悶え死にました。 (2019年10月2日 23時) (レス) id: cb6c87cd7b (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» ありがとうございます！そう思っていただけているなら、嬉しいうえに励みになります！これからも頑張ります!! (2019年10月1日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年9月9日 13時
