44話 探偵たちの夜想曲 ページ45
「毛利先生。先生はそのまま右のシートベルトを締めてください。蘭さんはシートベルトを外して右側によって、毛利先生にしっかり掴まってください」
「え？」
蘭は戸惑いながらもシートベルトを外し、毛利さんにぴったりくっつく。
「黒瀬さんも、シートベルトを外してこちらに」
『…あんた、まさか……』
車は、青の小型車を追い越した。
嫌な予感が頭を過ぎる。
だが、彼が本当にそれを実行するつもりなら、言うとおりにしないと俺は死ぬ。
『なかなか、無茶しますね…！』
カチャリとシートベルトを外して、俺は安室さんの方へ寄った。
彼は俺の腰を抱いて更に引き寄せる。
うわ、…筋肉すごい。
やっぱり、ただの私立探偵じゃないな、この人…と思っていたのも束の間。
サイドレバーを引き上げ、アクセルを踏みつけると、車体は横へ向きを変え、青の小型車の道を塞いだ。
ガシャアアンと音がして、青の小型車は俺達が乗っていた車に突っ込み、動きを止める。
俺が今までいた助手席は完全に潰れている。
愛車を犠牲にして、かなり荒っぽいやり方で車を止めやがった…。
煙を上げる車から窓の外を見ると、コナンの頭に拳銃を突きつけた女性が飛び降りてきた。
パソコンの写真に写っていた銀行強盗の1人だ。
しかし、俺達の後ろを追ってきていたバイクが、その女を前車輪で殴り飛ばした。
容赦ねぇな、この世界の人たちは…。
「怪我は？」
『…大丈夫です』
安室さんは俺の腰から手を離し、車を降りた。
俺もその後に続く。
「コナンくん！」
蘭がすぐにコナンの元へ駆け寄った。
コナンの隣には、バイクに乗っていたと思われる人物が彼を抱きしめていた。
女の子…だよな？
俺達の横を、赤いスバルが通り過ぎ、停車した。
安室さんは何かを考え込んでいる様子。
そんな彼を横目で盗み見ていると、彼の携帯が鳴った。
彼は一言二言言葉を交わす。
その目つきは“安室透”のものではない。
『………』
視線を感じ、そちらへ顔を向ける。
歩道橋の上からこちらを見つめる女性の姿。
金髪の綺麗な外国人。
…ベルモットだ。
もしかして、安室さんと話しているのか？
そうなると彼は…組織の…。
バチッと視線が合った気がして、慌てて逸らした。
すぐに騒ぎを聞きつけた警察がやってきて、事情聴取を受けた俺達が家に辿り着いたのは日付が変わってからのことだった。
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096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…！2週目嬉しいです！改めて楽しんで頂けると幸いです！ (12月5日 20時) (
レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます！黒瀬くんめちゃくちゃ好きです！♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません！２回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です！ (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです！！！ストーリー読みやすくて、２回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ？思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます！とても長いですが、ぜひ楽しんでください！ (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年1月30日 17時
