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42話 探偵たちの夜想曲 ページ43




部屋を出てエレベーターに乗り込む。



「もしかして、コナンくんを連れ去った彼女は、庄野さんの仇をとるためにその女性の元に向かったのかもしれませんね」
 
安室さんも、俺と同じ推理をする。
 
エレベーターを下り、駐車場に停めてあった安室さんの車に乗り込んだ。
 
俺は助手席、毛利親子は後部座席。



「あ、嘘!コナンくんからメール来てた!“大丈夫だから、心配しないで”って」

「どうやらあの子、自ら付いていったようですね」

「あのガキ…。また探偵気取りかよ…」

「まぁ、子供の好奇心は探偵の探究心と相通ずるものですから…」
 

チラリとバックミラー越しに後ろを見やる。



『…安室さん』

「ええ」
 

小声で彼を呼んだ。
彼も気付いているようだ。
 

後続をぴったりとくっついてついて来るバイク。
尾行されている。

でも、誰に…?



「蘭さん」
 

後部座席で浮かない顔をしている蘭に、安室さんが声をかけた。


「気休め程度にしかならないかもしれませんが、今すぐコナンくんに危害が加えられる恐れは、少ないと思いますよ」

「え?」

「我々が先ほどのメールでの警告を無視して、警察に連絡する恐れもあるわけですから、検問に止められたときのために人質には生きていてもらわなければなりません」

「しかしなぁ、彼女の目的が残りの強盗犯を殺害することだとしたら…その巻き添えを食らってってことも…」

「ええ。ですから、彼が危険な状況にあることは変わりません。急ぎましょう」
 

多少の怪我はあるかもしれないが、死ぬことはない。
それは俺が保障できる。

でも、ここにいる人たちにとって、これはリアルタイム。
この先何が起こるか、不安で仕方ないだろう。
 

俺がこの物語の結末を知っていたとしても、伝えることは出来なかっただろうけど。


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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時

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