41話 探偵たちの夜想曲 ページ42
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「くそっ、パソコンにロックが掛かっていやがる」
パソコンを調べようと起動したものの、やはりパスワードが必要だ。
「パスワードが分からないと開けないね」
無理か、と毛利さんが頭を悩ませている横で、安室さんはしゃがみこんで机の下を調べている。
「皆さんは、パスワードとかどうされてます?」
「生年月日とか…」
「俺は“小五郎さん”で“5563”だが…」
そんなにぺラペラ暴露していいのかよ…。
「黒瀬さんは?」
『…俺は適当に…』
この世界に俺のパスワードが必要なものはないから問題はないが、今後のためにハッキリとは言わない。
「とても覚えきれない、長いパスワードの場合とかは?」
「んー…携帯のメモ帳とかに…」
「俺なら紙に書いて、誰にもみえねぇようにこういう場所に…、ん?」
机の下に手を伸ばした毛利さんが何かに気付いた。
そこにはパスワードと思われる数字とアルファベットの羅列が書かれた紙があった。
安室さん、この紙の存在に気づいて、毛利さんを誘導させたな…。
「おっ!あった!パスワードゲットだぜ!」
「すごい!お父さん!」
「流石ですねぇ!」
白々しく微笑む安室さんをじとっと見つめる。
それに気付いた彼が口元に人差し指を当ててウインクしてきた。
黙ってろ、ってことか。あくまでも花は、毛利小五郎に持たせるらしい。
パスワードを入力し、片っ端から調べていく。
すると…。
「おいおいおい!こいつは、この前の銀行強盗の計画書じゃねぇか!」
「大胆にも三人揃って拳銃を持ってる写真まで載せてますね」
「やだ!真ん中の男の人、探偵事務所で自 殺した人じゃない?」
『…右の男は、スーツケースの中で死んでいた男だ』
「じゃあ、左端の女性が、もう一人の強盗犯でしょうか」
真ん中の男も、右の男も死んでいる…。
真ん中の男は樫塚さんの目の前で自 殺。
右の男は、樫塚さんが自分の家だと案内した家で変死…。
…もしかすると、これは…復讐?
だとしたら、樫塚さんはもう一人の…この左の女を狙って…?
「あっ、その女の人と、メールで連絡し合ってたみたい」
「ああ。“拳銃は用意できた”って堂々とメールの題名つけてやがる。…ん?女からの引越しメール…」
「住所が載ってる!」
「行ってみましょう」
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096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時