4話 ページ5
辿り着いたのはポアロという喫茶店だった。
「あれ、コナンくん。みんなも」
店の前でバッタリ会ったのは、制服姿の女子高生。
この子も見覚えがある。
「蘭姉ちゃん。おかえりなさい。今帰ってきたの?」
「うん。コナンくんたちはこれからポアロでお茶?…この人は?」
主要人物の一人、毛利蘭が俺を見つめた。
「腹減ってるみたいだから連れてきたんだ!」
雑な説明をする元太に補足するように、俺は笑顔を作った。
『黒瀬Aです。公園でこの子達に会って…』
「そうだったんですね。私、毛利蘭です。この上の毛利探偵事務所の、毛利小五郎の娘です」
上を見上げると、窓ガラスに毛利探偵事務所の文字が。
もしかして俺は、関わっちゃいけない人達に関わろうとしているんじゃないか。
コナンあるところに事件アリ、というくらいこの子達はトラブルメーカーだ。
そういう漫画だからしょうがないだろう、とは思っていたが、いざ自分が巻き込まれるとなったら話は別。
元いた世界ならともかく、ここでの俺は公安警察でもなんでもない。
ただの一般人だ。
「蘭お姉さんも一緒にお茶しない?」
「え、私も…?でも…」
歩美の誘いに、チラリと、毛利さんが俺を見た。
『…俺は別にいいですよ』
断る理由もないので、笑顔で承諾する。
とりあえずお腹は空いたし、軽く何か食べたい。
こうして、俺と少年探偵団、そして毛利さんの6人で喫茶店ポアロの扉を開いた。
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096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時