【名探偵コナン】異世界の訪問者《男主》

18話 ページ19

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『お風呂、ありがとうございます』
　
用意されていたバスタオルで髪を拭きながら、同じく用意されていた服に着替えてリビングに入った。
　
安室さんと俺に大した体格差はないため、服はちょうどいい。


「しっかり温まりましたか？」
　
安室さんはキッチンで料理をしているようで、いい香りがリビングに漂う。


『はい。着替えまでありがとうございます』

「いいんですよ。ご飯、もうすぐ出来るので座っていてください」

『あ、俺も手伝います…！』
　

バスタオルを首から提げ、キッチンへ向かう。



「ありがとうございます。オムライス、好きですか？」

『好きです！食べ物は基本全部好きです！』

「ふふ、それはいいことですね。そこの棚に食器があるので出していただけますか？」
　

笑われた。
　
恥ずかしさを抱きながらも、示された棚から二人分の食器を取り出す。
　

安室さんは器用な手さばきで、ケチャップライスを卵で包んでいく。
その手際のよさを傍らで魅入るように見つめていると、クスクスと笑い声が聞こえた。



「黒瀬さんは、お料理するんですか？」

『いえ、全く。カップ麺しか作れなくて…』

「それは“作る”に入りませんよ。栄養が心配ですね」
　

オムライスを皿に盛り付け、それをリビングに運んでいく。
　


皿と一緒に出したスプーンを持って、俺もリビングに戻った。



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