47話 ページ48
鋭い視線。
彼に追い詰められた犯人って、こんな気分なんだろうな…。
これは、もう言ってしまった方がいいのだろうか…。
この世界に、俺の境遇を知っている人が少しはいたほうが、動きやすいのかな…。
でもそれを話すのが、物語の主人公である彼でいいんだろうか。
彼の口は、固い、と思うけど…信じてもらえるかは、別の話。
そして話す上で、確認しなければならないことが一つある。
それをここで確認するには…。
チラリと沖矢さんを見る。
「…お手洗いに行って来ますね」
察したのか、沖矢さんが席を立った。
…分かった。
観念しよう。
『…話すよ。その前に一つ、確認する』
俺が話す気になったことに驚いたのか、コナンは目を見開く。
『沖矢さんは、君が工藤新一だと知っている?』
彼の目が更に大きく見開かれた。
「なんの、こと…?」
形勢逆転だ。
『君がこれを認めないと、俺は話さない』
そう言ってコーラを啜ると、彼は観念したようだ。
「…昴さんは、知らねぇよ。…たぶん、だけどな」
完全に工藤新一モードだ。
『たぶん、ね。まぁ、よかった。確認しておいて。これを定かにしなければ、俺は彼の前で君の正体をハッキリ明かしてしまうところだった』
「どうして…」
『それは沖矢さんが戻ってきてから話す。もう一つ。君の正体を知っている人は他に誰がいる?』
「……両親と、博士、服部」
『あと、灰原哀ちゃん、だっけ?』
「なんで灰原のこと…!?」
この人たち以外の前で、コナンの正体を言ってはいけない。
それを確認したかったのだ。
「ただいま戻りました」
ちょうどいいタイミングで、沖矢さんが戻ってきた。
『…おかえりなさい。赤井さん』
「「!」」
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096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時