26話 探偵たちの夜想曲 ページ27
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翌日から、さっそく俺はレストランコロンボでバイトをしていた。
「注文お願いしまーす」
『はーい』
元々順応性は高いため、仕事内容は大体覚えた。
テロ組織に潜入していたときも、世を忍ぶ仮の姿、黒瀬Aとしてバイトをしていたから慣れたものだけど。
忙しい昼間を越えて、今は大分落ち着いてきたところだ。
そんなとき、来客を知らせるベルが鳴った。
入って来たのはコナンと毛利蘭、あの毛利小五郎。そして安室さんだった。
『いらっしゃいませ…、どうしてここに』
「お疲れ様です、黒瀬さん。ちょっと探偵のお仕事で、毛利先生に同行しているんです」
「あれ、こんにちは、黒瀬さん」
「黒瀬さん、ここでお仕事始めたんだね!」
「あ?誰だ?こいつ」
毛利小五郎がじっと俺を見つめた。
「彼は黒瀬Aさん。今、僕の家に居候していて、僕の助手をしてもらっています」
安室さんがにこやかに毛利小五郎に俺を紹介する。
「はぁ?安室、お前は俺の弟子だろ?弟子に助手って…」
毛利小五郎はジッと、俺を値踏みするように見ると…。
「じゃあお前も俺の弟子同然だな!」
バシバシと俺の背を叩いた。
な、馴れなれしい…。
『も、毛利小五郎さんですよね、お会いできて光栄です』
「はっはっは!そうかそうか!」
俺のお世辞に毛利小五郎は上機嫌になる。
『それで、探偵の仕事でなぜここに?』
「毛利先生の依頼人が、このコロンボで話をしたい、と連絡をしてきたので」
なるほど、ここで待ち合わせか。
「あの、お昼まだなので、注文してもいいですか?」
席に座った毛利さん…って、毛利さんが二人いるから、蘭でいいか――が聞いてくる。
『あ、はい。どうぞ』
毛利さんと蘭、コナンはそれぞれ昼食を頼み、安室さんはコーヒーを頼んだ。
出来上がったそれをテーブルに運び、空いた席の片づけをしていると、彼らの会話が聞こえてきた。
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096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時