47＊色んな感情��←5.19更新 ページ49
バーボンside
バーボン「先ほどから…何が言いたいんですかっ」
組織の医務室にトキを連れて行ったが、医者に何か吹き込まれたのか、彼女は怒ってどこかへ行ってしまった。
そこへ、たまたま来ていたベルモットに、僕は揶揄われている。
ベルモット「彼女が何故、あんなに焦っているのか…分からないの？」
バーボン「…正式にコードネームが欲しいから……では、なさそうですね…」
それならあの時、哀ちゃんをジンに手渡したはず。
ベルモット「ラビット・ラボラトリーから正式にメンバー入りするには、"あるハンデ"を負わないといけないの。それに、彼女は自分の価値は"耳にしかない"と思っている」
ベルモットは、まるで僕を導くかのように話を進める。
ベルモット「…私から言えるのはここまでよ。後は、組織の資料室でも漁るのね」
ベルモットは、無駄一つない動作でバイクに跨る。
バーボン「何故、彼女をここまで気遣うんですか」
エンジンをかけ、ヘルメットを被ったベルモットに訊ねれば、彼女は馬鹿馬鹿しいというような素振りを見せる。
ベルモット「その言葉、そっくりそのままお返しするわ」
＊＊＊＊＊＊
バーボン「ッ、は、はぁ…！」
トキが通ったと思われる道を走って、トキを探す。
そんなに遠くに行っていないはず…！
その時、後ろから数台のバイクの音が聞こえた。
道路の方を見れば、トキが横断歩道をフラフラ渡っている最中だった。
あのペースだと…トキは…。
不意に、蘇る記憶…。
風見《降谷さんの同期の…伊達航という男が、昨夜…交通事故で…》
バーボン「ッ！」
気がつくと、僕はトキに飛びつき、抱きしめていた。
僕は肩で息をしながら、負傷した右手に触れる。
軽い打撲だろう。
あんなに怒っていたんだ、急に何するの？！、痛い！、とか文句を言われるんじゃないか。
そう思っていたのに。
A《ぁ、っありがとう…》
まるで、迷子が親を見つけたような安心しきった顔をして。
本当に組織の人間なのかと疑うほどの、綺麗な澄み切った目だった。
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真竜(プロフ) - 青澄＊aosumiさん» 青澄さん、コメントありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2022年5月5日 20時) (
レス) id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
青澄＊aosumi(プロフ) - めちゃめちゃおもしろい！楽しみにまっています(*^^*) (2022年5月3日 10時) (レス) @page20 id: e0d9ff93bf (このIDを非表示/違反報告)
真竜(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！これからも頑張って更新していきます！！ (2022年4月23日 23時) (レス) @page1 id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - とても面白いです！高評価が1回しか押せないのが悲しい... (2022年4月23日 19時) (レス) @page7 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真竜 | 作成日時：2022年4月22日 22時
