46＊色んな感情�� ページ48
バーボン「トキ？…どこか痛いんですか？」
私は首を横に振る。
バーボン「っ、あなた…耳、聞こえるんですか？」
私は首を傾げた。
口をギュッと閉めて、吐息一つも漏れさせないように、身体に力を入れる。
バーボン「……えっと…」
私が泣くと思っていなかったんだろう。
さすがのバーボンも困惑している。
A「とぅ…っ」
バーボン「？…すみません、もう一度っ」
A「ぁ、っありがとう……。来て、くれて…」
バーボン「！…ふっ、とりあえず…家まで送ります。その足では無理でしょう」
バーボンは立ち上がると、後ろ向きでしゃがみ、手を添えた。
バーボン「さ、乗ってください」
私は無言のまま、バーボンの背中に自身を預けた。
私が乗ったのを確認すると、バーボンはゆっくり立ち上がる。
バーボン「疲れたでしょう、寝てて構いませんよ。あ、念の為家の住所…」
バーボンが話している途中、彼は何かに気づいた。
片手で私を支えながら、空いた手でスマホを見る。
バーボン「なるほど。分かりました、こんなんで、組織の人間が務まるんですかね」
バーボンはどこか嬉しそうに喉を鳴らした。
バーボン「トキ。見えますか？空…ほら、あそこ」
突然、バーボンが空を見上げた。
彼が指差す方向を見ると、大きな星が３つあった。
何となく、三角形に見える。
バーボン「夏の大三角形です」
A「……綺麗」
バーボン「でしょう？すみません、寝るところでした？」
私は首を横に振った。
本当は寝るつもりだったけど。
その後の事はあまり覚えていない。
きっと彼の背中で寝てしまったからだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真竜(プロフ) - 青澄＊aosumiさん» 青澄さん、コメントありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2022年5月5日 20時) (
レス) id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
青澄＊aosumi(プロフ) - めちゃめちゃおもしろい！楽しみにまっています(*^^*) (2022年5月3日 10時) (レス) @page20 id: e0d9ff93bf (このIDを非表示/違反報告)
真竜(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！これからも頑張って更新していきます！！ (2022年4月23日 23時) (レス) @page1 id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - とても面白いです！高評価が1回しか押せないのが悲しい... (2022年4月23日 19時) (レス) @page7 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真竜 | 作成日時：2022年4月22日 22時
