37＊仮面舞踏会�� ページ39
「入れ」
私は拳銃を突きつけられたまま、会場から少し離れた書斎に連れて行かれた。
その後、縄で両手首を縛られ、窓の近くにあった帽子掛けの棒に縄をかけ、私は両腕を上げた状態になった。
「そこに座れ」
私は言われた通りに座る。
A「あなたが坂下さん、ですよね？その首輪みたいのは、変声機ですか？」
「！……やはり、気づいていたか」
坂下はクククッと喉を鳴らし、乱暴に首元を開けた。
A「えぇ。でも、驚きました。てっきり大人しくどこかに隠れているかと」
坂下「それを見越して、堂々と前に出たのだよ。それより、君には確か、連れがいたな？」
坂下はポケットから携帯を取り出すと、耳に当てがう。
坂下「私だ。女の連れは確保出来たか？すぐにでも、ここに連れて来い……は？！いない！？何を言ってるんだ！」
さすが、バーボン。
上手く交わしてるんだな…。
それより、私も早く脱出しないと。
盗聴器付き発信機は、さっき坂下と踊っている最中に、ジャケットの裾の裏に付けておいたし。
バーボンから発信機を受け取る時も、最初からバーボンの左手にあって、私はその手と手を繋いでいたから、相手にはバレていないだろう。
坂下「ッチ！もういい！！俺が探しに行く！」
坂下は一方的に電話を切ると、スマホをソファーに投げた。
坂下「悪いが、君の連れがすばしっこいらしくてね。少しだけ待っててくれ……あ、そうだ。最後の晩餐…とまでは行かないが、音楽でも聞いててくれ」
坂下はそういうと、私のすぐ右隣の棚の上にあるスピーカーに向かって、リモコンを向ける。
A「！！」
ピッと音がして、大音量で音楽が流れ出した。
坂下「逃げでも無駄だからね、ここは防音で防犯ガラスの部屋。外には見張りが2人、この部屋は6階だ。せいぜい、連れが来るまでクラシックを聞いているんだな！」
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真竜(プロフ) - 青澄＊aosumiさん» 青澄さん、コメントありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2022年5月5日 20時) (
レス) id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
青澄＊aosumi(プロフ) - めちゃめちゃおもしろい！楽しみにまっています(*^^*) (2022年5月3日 10時) (レス) @page20 id: e0d9ff93bf (このIDを非表示/違反報告)
真竜(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！これからも頑張って更新していきます！！ (2022年4月23日 23時) (レス) @page1 id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - とても面白いです！高評価が1回しか押せないのが悲しい... (2022年4月23日 19時) (レス) @page7 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真竜 | 作成日時：2022年4月22日 22時
