33＊右耳�� ページ35
パーティーが行われる場所に着いた。
山の上に立つ、城のような会場だった。
バーボン「着きましたよ。さっきはすみませんでした、でも…あなたに坂下の声を覚えて欲しくて」
僕は車を停め、シートベルトを外す。
しかし、トキは右耳を気にしていて、シートベルトを外そうとしない。
それどころか、到着した事すら気づいていないようだった。
バーボン「トキ」
A「……」
バーボン「トキ！」
A「ッ、！え、は、はい…」
トキは肩をビクつかせる。
バーボン「…耳、おかしいですか？」
A「…右耳が」
バーボン「ちょっと見せてください」
僕は彼女の手をどかし、右耳にそっと触れる。
A「っ…」
血が出ているわけではなさそうだ。
バーボン「突発的に聞こえにくくなってるみたいですね…。僕の声、聞こえますか？」
僕は少し離れて声を出す。
彼女は首を横に振る。
バーボン「では、この距離は？」
トキ「…聞こえな」
バーボン「じゃあ…これは？」
トキ「！」
僕は耳にキス出来るほど近づき、囁く。
トキは息がかかってなのか、聞こえたからなのか、ビクッと身体を跳ねさせた。
バーボン「トキ？…野谷レイホさん？」
A「ッ〜！、き、聞こえます！もう戻りました！！」
トキは目をギュッと瞑り、顔を赤くさせる。
少し、からかい過ぎたようだ。
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真竜(プロフ) - 青澄＊aosumiさん» 青澄さん、コメントありがとうございます！これからも、更新楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2022年5月5日 20時) (
レス) id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
青澄＊aosumi(プロフ) - めちゃめちゃおもしろい！楽しみにまっています(*^^*) (2022年5月3日 10時) (レス) @page20 id: e0d9ff93bf (このIDを非表示/違反報告)
真竜(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！これからも頑張って更新していきます！！ (2022年4月23日 23時) (レス) @page1 id: c82119363b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - とても面白いです！高評価が1回しか押せないのが悲しい... (2022年4月23日 19時) (レス) @page7 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真竜 | 作成日時：2022年4月22日 22時
