幼き殺人鬼 (ページ2)

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見えない殺人鬼ページ2

我々国の夜の門番は兵士ではなく、幹部が行う。

兵士らはいつ戦争になっても良いように休養を与えている。
この幹部が見回りをする、というのもまた例外で。

そう、最近城下町で持ちきりの、【切り裂きジャック】の出現

目撃者は一時的に行方不明になって数日後必ず死体となって発見される。

その為、まともな情報も掴めていない
ハッキングが幹部内で一番得意分野とするロボロさえも。

相手がどんな姿なのかも
どれくらいの強さなのかも分からないから、余計警戒する。

zm「切り裂きジャック……ねぇ…」
高台から城下町を見ていたゾムが呟く

噂が始まったときは1年前。
その１年で犠牲者は100を余裕で越える。
普段は兵士などが調査などに向かったりするのだが犠牲者の関係により総統自らも真剣に考えるように。

この前行われた幹部と総統の会議でもその話題だ。

zm「簡単に姿を見せる訳無いよなぁ………」
と言うと後ろから閃光のような殺気が感じとれ、咄嗟に後ろを向く。

フードで顔は見えないが少年、だろう
急に切りかかってきて避けた

zm「さっそく姿現したか……!」

ｶﾝｯｶﾝｯ!!ｶﾞｷﾝ!!

相手のナイフが弾かれた。
相手が体制を崩したとき、首に手刀を打って気絶させる。

総統にも殺すな、と命じられているゆえ本当なら殺しあいをしたかったという気持ちを押さえた。

担ごうとしたその時、風が吹いて相手のフードが取れた。

すると顔があらわになる。

幼さが残る顔、長めの髪の毛………
自分が少年だと思っていたのは少女だったらしい。