シオンの花言葉 (ページ3)

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No.3 ページ3

時の流れは早いもので、今年で入隊3年目になった。いつの間にか階級も甲に上がっていて。

カラス「カァー、北北西、北北西へ向カエ。霞柱トノ合同任務ダ。」

A「霞柱様かぁ。同じ呼吸を使うけれど、そういえば初めて会うなぁ。」

私は心なしか、霞柱様との合同任務が少し楽しみだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーー目的地到着

A「あっ！人居る！あの人が霞柱様かな。」

私は、霞柱様らしき人に歩み寄った。

A「あの、霞柱様でしょうか？私は、階級甲、霞ヶ丘Aと申します。今回は、よろしくお願いいたします。」

自己紹介をして顔を上げると、そこには、幼な
じみの無一郎がいた。

A「む、無一郎？良かった、生きてる。」

無一郎は生きていた。思わず、安堵のため息をつく。
しかし、現実はそう甘くなかった。

無一郎「えっと・・・・。誰だっけ。覚えてないや。」

カラスに聞いたところ、無一郎はショックのあまり、記憶を失くしたと言っていた。

A「そっかぁ。私のこと、覚えてないんだね。」

無一郎が私を忘れてしまったことに、寂しさを感じた。心に大きな穴がぽっかり開いたみたいに寒かった。