ただの隣の部屋のお兄さん…じゃない！？【橙】

続き ページ13

いまさらだけど、推しの家入ってるんだぞ、私……！


『どこからでもええで、話してみーや？』


や、優しい……


「……他の女の子たちは、もともと仲いい友達がいて、話してるって感じなんですけど……
わ、私……人見知りで…さとみくんっていう隣の席の男の子しかまだ、喋れてなくて……
あぁ、さとみくんはとても優しいんですよ？優しいんですけど……」


ジェルさんはうんうん、と頷きながら、聞いてくれる


「と、友達……ほしいのにっ、！あおいと、！約束したのにぃ……！！」


とうとう私は泣いてしまった


ジェルさんはなにも言わず、両手広げ、ジェルさんの胸の中に入れてくれた


「うぅ…、うわぁーーん(泣)」


『大丈夫……いい子いい子……』


私を落ち着かせるために、なでなでしてくれた


「ジ、ジェルさんは、、、ｸﾞｽｯ 何でそんなに優しいんですか、、！」


『んー？困ってる人を助けたい、！笑顔にしたい！って思っとるからかな？』


ジェルさんは続けた


『俺も昔、辛くてさ……１人でも多くの人の笑顔をみたいんや！！』


だから配信者になったのか……そういえば私も昔……


《過去》

親はなんで成績が悪いだけで怒るんだよっ、、、、


「バカァァァァァァ！((怒」


あ〜もう！イライラする！……なんだろうこの動画？ ﾎﾟﾁｯ


「プッwアハハッッwww」


いやー久しぶりにこんな笑ったなw嫌なことあっても忘れるわww


ーーーーーーーーー


ﾊｯ 私、ジェルさんに助けられてばっかだ……


「ジェルさんなら、！きっと、何千人でも、何億人でも笑顔にすることができます、！！」


『フフッ、！嬉しいわぁ〜！ﾆｺｯ』


、！！その笑顔は、私が人生で見てきた笑顔の中で、一番優しくて、輝いていた


……私って、ジェルくんのことを「推し」としてみてなかったけど、


１人の人として、男性として、



好きなのかもしれない



ジェルさんの腕の中にはまだ、私がいた

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