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9話 ページ10

快斗が歯軋りをして、私の手を強く握ったその時「Aっ‼‼」と大きな声で名前を呼ばれ振り返ると、息を切らした新一がドアを荒々しく開けて入ってきた。
新一は私と目が合うと一瞬目を見開いて、すぐに憎悪に満ちた目で「キッド…てめえ…」と快斗を睨み付けた。

快斗「ち、ちが…話を聞けよ名探偵‼‼」

 無言でキック力増強シューズのダイヤルを回す新一は快斗の言葉に聞く耳を持たず、サッカーボールをけった。が、快斗は何とかサッカーボールを交わして屋上の端に立つと、

快斗「たっく…お前マジで人の話聞けよな…」

 はあ…とあきれたように新一を見ながらため息をついていた快斗は私に視線を向けて

快斗「A、ヘアピンがどうしたのかわわからねえけど、落ち着けよな…次に会ったときは笑顔でいろよ…じゃあな‼‼」

 快斗は困ったようにやさしく微笑みながらハンググライダーを開いて飛び去った。

コナン「A…どうしたんだよ?」

 「お前がそんなに泣くなんて珍しいじゃねえか」と快斗と同じような困惑した表情で私の涙を拭ってくれる新一にヘアピンがなくなったことを伝えると

コナン「…あのヘアピンだったら、小さくなってからはずっと胸ポケットに入れてたじゃねえか…」

 「え?」と私が固まると、新一は私の胸ポケットに手を入れて二つのヘアピンを取り出した。

コナン「ホラよ、これのことだろ?」

咲夜「…ありがと…」

 新一から受け取ったヘアピンを握りしめる。…なくなったわけじゃなくてよかった…と笑みを浮かべると

コナン「…そんなに大事な物なのか?…そのヘアピン…」

咲夜「…うん…一番大切な人から、最後にもらったものだから…」

 微笑を浮かべながらそう言うと、新一は少しだけ悲しそうに顔をゆがめながら「そうかよ…」と呟いた。

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フランドール(プロフ) - にいはさん» はい、好きです!!お気付きかとは思いますが幼児化したときの名前と母親の名前は東方projectのキャラから取りました。同じように東方projectが好きな方にも読んでいただけて嬉しいです!! (2022年4月23日 17時) (レス) id: 151f31884d (このIDを非表示/違反報告)
にいは - ふっふっふっ。私には、分かりますよ。作者様、東方Project好きでしょう!!私も好きなんです!!(これで違ったらどうするんだ) (2022年4月23日 17時) (レス) @page1 id: 399162e827 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール - Lemonさん» コメントありがとうございます。11話と14話、訂正しておきます。 (2019年7月13日 6時) (レス) id: e0624ff3f8 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 14話も主人公の考えていることのかっこのなかで平治になってますよ (2019年7月12日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 11話の和葉の台詞で、平治になってますよ (2019年7月12日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フランドール | 作成日時:2019年5月29日 19時

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