桜吹雪の舞う頃に

30話 ページ32

あれから数日がたち、私の体は十六夜咲夜へと戻っていた。薬の効果が切れてからだが幼児化していくとともに記憶は戻っていったのだが、正直最初は何があったのかわからず自分は死ぬのではないか、とまで思ったわ･･･

哀「まさか副作用で記憶が改竄されるなんてね･･･解毒薬の副作用というよりも、改竄したAPTX4869の影響、と言う可能性の方が高いけどね･･･」

　咲夜へと戻った私はとりあえず記憶が改竄されたことを哀に伝えに行ったのだが、どうやら私の言動により記憶が改竄されたことに気づいていたらしい。

哀「いくらでも元の姿に戻っていい、っていう約束ではあったけど、記憶のこともあるからなるべく控えること、いいわね」

　それは元々そのつもりだ、何度も記憶が書き換えられることには抵抗があるからね･･･まあ、蘭が寂しがってたりとかしたらすぐに戻るだろうけど･･･

A「それにしても、解毒薬の効果長かったわね･･･一週間続いたわ･･･」

哀「記憶のことと関係があるのかもしれないけど･･･まあ個人差はあるからね･･･」

　それからしばらく哀と雑談していると、私が戻ったと言うことをどこかから聞きつけたコナンがやってきた。開口一番記憶のこと聞かれたわ･･･そりゃあまあみんな気にしてるわよね･･･

コナン「それはそうと、このメールなんなんだよ」

　写真だけで文章何も書いてねえじゃねえか、と見せてきたのは紫色のアネモネの写真だ。･･･そういえば私記憶がなかったせいで新一においていかれたと思ってコナンに八つ当たりしちゃったんだっけ･･･恥ずかしいわ･･･

咲夜「そのメールの意味はね･･････内緒よ」

コナン「はあ！？なんだよそれ！！おい、教えろ！！Aーーー！！」

　走って逃げた私を追いかけてくるコナン、まあ捕まっても絶対に意味は教えないけどね･･･









紫色のアネモネの花言葉は、貴方を信じて待つ

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