【Part.1】【呪術廻戦】最強の先輩は規格外で変なヤツに好かれやすい【男主】

6話【受肉】 ページ8

特級呪物は猛毒。確実に死ぬ。

だが、万が一。
万が一……！

焦る伏黒には目もくれず、呪いは虎杖に向かって行った。



直後。一瞬だった。



虎杖が右腕を振っただけで、呪いは祓わ(ころさ)れてしまった。呆然と虎杖を眺める伏黒。

「ケヒッ、ヒヒッ。」

先程までの彼とは明らかに違う。ゲラゲラと大きな声で笑う虎杖。

「ああやはり!!光は生で感じるに限るな!!」

最悪、最悪の万が一が出てしまった。




特級呪物の受肉。




「呪霊の肉などつまらん！人は！女はどこだ!!」

虎杖の姿をした特級呪物は屋上の縁(ふち)まで歩みを進めて、下を眺める。

「いい時代になったのだな。女も子供も蛆(うじ)のように湧いている。」




素晴らしい。
鏖殺(おうさつだ。




不意に虎杖が自身の首を絞める。

「人の体で何してんだよ。返せ。」

「オマエなんで動ける？」

虎杖は1人で話し続ける。まるで二重人格のように。




…殺るなら今だった。

「動くな。」

伏黒は呪術を発動させながら、虎杖に命令する。キョトンとして伏黒の方を向く虎杖に彼は言葉を続けた。

「オマエはもう人間じゃない。呪術規定に基づき、虎杖悠仁、オマエを。」





《呪い》として祓う(ころす)。





本当はやりたくない、なんて。

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