番外1話【主人公性転換事件】 ページ38
コメントで性転換話をして欲しいとあったので
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なんて事ない通常の任務。相手は特級だが、問題は無いはずだった。
強いて言えば、ほんの少し眠気があった。
「お疲れさ……え。」
『…俺だ、やらかした。』
Aは同行してくれていた伊地知の元へ帰ると、彼はAと目が会った瞬間に目を開いて固まった。
行きの時には任務時の服である黒い着物をパリッと着こなし、山道も平然と歩いていったのに。
帰ってくればズレ落ちてくる黒い着物を掴みつつ、裾を引き摺る傾国美女の姿。
伊地知の顔は混乱が解けてくると、今度は見てられない姿に顔が赤く染っていく。
『とりあえず帰る。車に乗せろ。』
「ハッ、ハイッ!!」
慌てて車の鍵を開け、後部座席にAを乗せる。
ルームミラーにAがチラリと映るが、アレは見てはいけないヤツだとばかりに伊地知は背後の人物を視界に入れないように前を向く。
「あ、あの身体に異常などは?」
今更だがAの心配をすると、普段より声が少し高くなった
『特級は倒した…が、直前に変な術式掛けられた。
気が付いたらこの有様だ。』
自分の失態が本当に悔しいのか、ぽつりぽつりと話すA。
不意にAの声が近くなる。どうやらAが上体をこちらに近付けて来たらしい。
伊地知は耳の傍で聴こえる声に思わず急ブレーキを踏みかけた。そんな伊地知の動揺などAは露知らず。
『おい、悟は今どこだ。』
「えっと、今はまだ任務から戻っておられないかと。」
その返答に満足したAは伊地知の背後から離れていき、携帯を取り出す。
『悟には絶対に言うなよ。このまま本家に戻ってもいいが、アイツは絶対に勘づく。
だから高専に戻るが、速度を落としてバレないようにしろ。』
その言葉とただならぬ言い方に伊地知は疑問が浮かぶ。
「五条さん、Aさんの異常事態の事は知っておかないと不機嫌になりませんか?」
『バッカ。俺が女性になったって言ったらアイツ何すると思う?』
思いつくのはどれも犯罪級のものばかり。
伊地知はサッと顔を青ざめて、事の重大さを理解する。
『分かったか?この事態は俺の今後と五条家、帝刻家が関わる。つまりは呪術界に大きく影響するんだよ。』
ここに今、
最強と最強のガチ鬼ごっこが始まる。
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稲荷 - 戦闘狂とか男主とか黒髪赤目とかただの性癖でしかないし何より言葉選びがスッッッッッッキ。更新頑張ってください!好きです。 (2022年1月18日 19時) (レス) @page6 id: 5c3b21ca8d (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - わぁお(?) 私の性癖が詰まってるね!!(??)更新、応援してます。続き待ってます!!!!!!!! (2022年1月7日 20時) (レス) @page30 id: f3a719c86a (このIDを非表示/違反報告)
猫です - ウッ、、、戦闘狂、、、?好きすぎて心臓が痛い、しかも、愛され、、、?僕特過ぎた (2021年12月30日 12時) (レス) @page30 id: f2e7fed4cc (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - ぐぅ、、、っごじょるに男主、、しかも戦闘狂で愛され、、最高じゃねえか!!!もっと、、!!みせてみろ!!男主くんん((( (2021年9月29日 6時) (レス) @page28 id: 480d828c8e (このIDを非表示/違反報告)
わんこ - いちばん面白いです!!!早く続きが読みたい!! (2021年5月25日 23時) (レス) id: e23ad42b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でめきん | 作成日時:2021年3月28日 12時