26話【イカレている】 ページ28
「悠仁はさ、イカレてんだよね。」
異形とはいえ、生き物の形をした
自分を殺そうとしてくる
一切の躊躇なく
「君みたいに昔から呪いに触れてきたわけじゃない。普通の高校生活を送ってきた男の子がだ。」
才能があってもこの嫌悪と恐怖に打ち勝てず、挫折した呪術師を恵も見たことあるだろう?
その五条の言葉にただ、伏黒は黙って下を見つめていた。
『今日は
と言いつつ、立ち上がるAに五条は首を傾げながら見上げた。
「Aさん?」
『行ってくる。』
さっさと廃ビルに向かって歩き出すAに五条は嘆きの声を上げる。
「僕さっき恵にカッコイイ事言ってたの聞いてたよねぇー!?やだよAさん、隣にいてよぉ〜!!」
『きぃーてたよ。けど、どんな戦い方するか1度はちゃんと見ておかねぇと俺ここに来た意味ねーだろ。手出しはしねぇから安心しろ。』
未だに駄々をこねる五条を置いてAはさっさと廃ビル内へと姿を消した。
「…まぁ、特級がいるんならまだしもAさんにとって雑魚しかいませんから、戦闘スイッチは入らないと思いますけど。」
「入ったら入ったで嬉しいんだけどね。バトルで興奮してる時のAさんの顔、ちょーゾクゾクするから。」
普段はめんどくさがり屋でたまに歩くのもだるいと五条に担がれている姿を見るAだが、戦闘になると人が変わったかのようにギラついた笑顔を見せる。
そう、Aは呪術界トップの戦闘狂である 。
伏黒はAも、そんなAに興奮する五条も、やはりイカレているんだなと深く考え込まないようにした。
その代わり出てきたのは釘崎の事。
「でも、釘崎は経験者ですよね。今更なんじゃないですか。」
ようやく落ち着きを取り戻した五条は姿勢をただし、廃ビルを見つめ直す。
「呪いは人の心から生まれる。人口に比例して、呪いも多く強くなるでしょ。」
地方と東京じゃ呪いのレベルが違う。
1654人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
稲荷 - 戦闘狂とか男主とか黒髪赤目とかただの性癖でしかないし何より言葉選びがスッッッッッッキ。更新頑張ってください!好きです。 (2022年1月18日 19時) (レス) @page6 id: 5c3b21ca8d (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - わぁお(?) 私の性癖が詰まってるね!!(??)更新、応援してます。続き待ってます!!!!!!!! (2022年1月7日 20時) (レス) @page30 id: f3a719c86a (このIDを非表示/違反報告)
猫です - ウッ、、、戦闘狂、、、?好きすぎて心臓が痛い、しかも、愛され、、、?僕特過ぎた (2021年12月30日 12時) (レス) @page30 id: f2e7fed4cc (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - ぐぅ、、、っごじょるに男主、、しかも戦闘狂で愛され、、最高じゃねえか!!!もっと、、!!みせてみろ!!男主くんん((( (2021年9月29日 6時) (レス) @page28 id: 480d828c8e (このIDを非表示/違反報告)
わんこ - いちばん面白いです!!!早く続きが読みたい!! (2021年5月25日 23時) (レス) id: e23ad42b61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:でめきん | 作成日時:2021年3月28日 12時