20話【隣室】 ページ22
虎杖はそのまま五条の案内で施設内を見回っていた。
「とりあえず、ここは好きに使っていいよ。」
虎杖は予想以上に広い寮の自室に少し興奮しながら、早速グラビアのポスターを壁に貼っていた。
「でも別に悠仁が戦う必要なくない?宿儺の指は僕や伏黒が取ってくるから、君はここで待っていればいいじゃん。」
これは先程の夜蛾と同じ、五条からの問いだった。これにどう答えるか。
無論、五条は虎杖がなんと応えるか分かっていたが。
「いい!やるったらやる!!グータラしてる俺にボロボロの伏黒が指届ける絵面はウケるけどな。」
「確かに。まっ、君が戦わないなんてことはあり得ないんだけどね。」
その五条の言葉に試したなと憤慨する虎杖。そもそも、そんなに簡単に見つかるのであればとっくに全て見つけている。
気配が大きすぎるモノ。
息をひそめているモノ。
既に呪霊に取り込まれているモノ。
《探す》ということに関してこれほど面倒なことは無いが、今は宿儺を取り込んだ虎杖がいる。
虎杖の中にいる宿儺が、力を取り戻すために指の在り処を教えてくれるはず。
彼は器であると同時に
そんな話をしながら2人で部屋を出ると、同時に部屋から出ていた伏黒と目が合う。
「空室なんて他にいくらでもあったでしょ。」
「だって賑やかな方がいいでしょ。」
五条の余計なお節介により、2人が隣部屋になった。
それに関して不満気味な伏黒を置いて、五条は手を叩く。
「それより、明日はお出かけだよ!3人目の1年生を迎えに行きます。」
つまり
『…しばらくアッチを拠点に動くことになると思う。』
「はい、お気をつけて。」
帝刻寺Aがついに動き出す。
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稲荷 - 戦闘狂とか男主とか黒髪赤目とかただの性癖でしかないし何より言葉選びがスッッッッッッキ。更新頑張ってください!好きです。 (2022年1月18日 19時) (レス) @page6 id: 5c3b21ca8d (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - わぁお(?) 私の性癖が詰まってるね!!(??)更新、応援してます。続き待ってます!!!!!!!! (2022年1月7日 20時) (レス) @page30 id: f3a719c86a (このIDを非表示/違反報告)
猫です - ウッ、、、戦闘狂、、、?好きすぎて心臓が痛い、しかも、愛され、、、?僕特過ぎた (2021年12月30日 12時) (レス) @page30 id: f2e7fed4cc (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - ぐぅ、、、っごじょるに男主、、しかも戦闘狂で愛され、、最高じゃねえか!!!もっと、、!!みせてみろ!!男主くんん((( (2021年9月29日 6時) (レス) @page28 id: 480d828c8e (このIDを非表示/違反報告)
わんこ - いちばん面白いです!!!早く続きが読みたい!! (2021年5月25日 23時) (レス) id: e23ad42b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でめきん | 作成日時:2021年3月28日 12時