【ツイステ】学園の華が尊過ぎる件について

君臨ビースト!＿＿1 ページ18

監督生side


「おわー！本当にたくさんの栗が落ちているんだゾ。
これだけあればマロンタルト食べ放題...ぐへへ。」


学園裏の森には意外にも栗が所狭しと落ちていた。
グリムは私の方から離れ一目散に栗の山に駆け寄っていく。


「早速拾って...あいでっ！
ふな"ー！！栗の棘が肉球に刺さったんだゾ！」


意気揚々と拾おうとしたグリムは急に飛び跳ねて手を押さえて痛がっている。
よりにもよって柔らかい肉球の部分にとげが刺さったらしい。


「素手で拾うのは無理そうだな。
拾ったものを入れるカゴかバケツも欲しい」


逆になんで持ってこなかったんだろうね。
ソレを口に出すと〈完璧なるブーメラン〉なので心の中に留めておくだけにした。


「植物園の中にどっちも有りそうじゃね？」


「行ってみるか」

近くにある植物園にはいろいろな道具がそろっているだろうということで、全員でひとまず植物園に道具を探しに行く事になった。



「うわー、思ったより中広い」


植物園というだけあって中は広く、名前も知らないような植物がたくさんある。
まあ自分がいた世界とは違うので、むしろ知っている植物があるとは思えないが。


全員でキョロキョロと見回してみるが広くて入り組んでいることもあり、お目当てのものがなかなか見つからない。


「これだけ広いと管理している奴がいるはずだな。
手分けして探してみるか」


時間が惜しいと判断したデュースは、単独行動を提案する。


「んじゃ、右に行く」


「俺は左に。グリムと監督生(ユウ)はまっすぐ奥へ行ってみてくれ」



デュースの提案に私達は3つに別れ、管理人もしくは道具の探索をすることになった。
このはしゃぐ幼稚園児(グリム)を1人で見るのは大変なのに。

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