悟くんは死なないでね。 (ページ5)

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この際だ気になってることを全部聞いてやろう。

『なぁ、なんで右目に眼帯付けてんの。』

A「……私の術式は霊契術式。文字の通り霊の力で呪霊を祓う。でもその発動条件があるのよ。」

知ってたは術式なんて

六眼で嫌でも見える

しかしそこまでしか分からない

まず霊契術式なんて聞いたことがなかった

『発動条件…？』

A「体の1部の代償だよ。今使ってる力は右目だけで済んでるけど、より大きな力を使うときその代償は大きくなる。それだけ！！......まぁ、別にいいんだけどね〜！なるようになる！！」

いつもの笑顔であっけらかんと言った

代償か…

入学してからずっと見てきたが、きっとこいつは善人だ。

人を助けるためなら代償なんて気にせず術式を使うだろう

『へぇ〜。そんな術式もあるんだな。ま、あんまでかい力使うなよ。そんな時がきたら助けてやる、守ってやるよ。俺最強だから。』

認めたくなかったけど認めた。

俺はこいつが好きだって

死なせたくない。

俺が守るからずっとその笑顔で俺を見てて欲しい

A「へ…？」

目を見開いて固まった

なんかまずいこと言ったか？

『？どうした？大丈夫か〜？お〜い』

こいつの目の前で手を振る

A「ははっ笑何それ〜！！最強は自分で最強とか言わないんだぞ！！」

急に泣きそうになりながら笑った

初めて見た

いつもと違う素の笑顔をみて驚いた

こいつってこんな顔で笑うんだ

『でも実際そうだも〜ん』

A「ありがとう。悟くん。そんなこと言ってくれる人いなかったから嬉しかった」

『はっ…え、何それ。べ、別に感謝されること言ってねーし！！！！！』

A「悟くん。悟くんは死なないでね。」

『そんな簡単に死なねーよ。俺最強なんだから』

お前を守るよ俺は

そして思いを伝えよう。